現役医師ファイターMASATOが2戦ぶり勝利 救急専攻医の“闘うドクター” KNOCK OUT
<キックボクシング:KNOCK OUTカーニバル2024スーパーバウト“BLAZE”代々木大会>◇23日◇東京・代々木第2体育館 現役医師のキックボクサー、MASATO BRAVELY(岡田将人、31=BRAVELY GYM)が杉原新也(30=ワイルドシーサー前橋)に判定勝ちで、昨年11月以来2戦ぶりの勝利を手にした。 前蹴りやヒジ打ちなど正統派ムエタイスタイルで攻め込み、KOこそならなかったが判定2-1で白星をもぎとった。 MASATOは試合後、「1ラウンド目の出だしが悪すぎてちょっとテンパりましたね」と振り返り「いつもはカットしたりもできるんですけど、もらったりして。ペースがつかめないなという感じでした」と語った。相手の印象については「結構ロー(キック)が嫌だなという感じで。相手も当たるなと思ったのかローで攻めてきたので。1ラウンド目はやりづらいという感じでした」。 MASATOは医学部生だった21年12月に1度競技生活を離れたが、22年末に関東の病院に勤務する傍ら、競技を再開。昨年3月の同大会で約1年3カ月ぶりに実戦復帰していた。今春からは勤務地が東京・八王子市内の病院に変更し、救急専攻医として働いている。6月には所属ジム主催の大会でリングドクターも担い、4選手計14針を縫合。“闘うドクター”として活躍している。 MASATOはKNOCK OUT参戦以降、まだKO勝ちがない点にも触れ「今回は本当に狙っていたんですけどダメだったので。次回に持ち越しということでこれからも応援よろしくお願いいたします」と締めた。 ◆MASATO BRAVELY(まさと・ぶれいぶりー)1993年2月15日、大分県大分市出身。本名岡田将人。大分上野丘高校卒業後、アルバイトで費用を稼ぎ、13年4月から単身タイへ。約1年半ムエタイ修行を積んで帰国し、16年4月から大分大医学部で学びながら活動を開始。16年11月に東京・ディファ有明で行われたWPMF(世界プロムエタイ連盟)の大会でプロデビュー。18年6月、東京・新宿FACEで行われたタイトル戦に勝利し、WPMF日本ウエルター級王者となる。21年8月にはM-1 JAPANスーパーウエルター級王者にも。プロ通算成績21戦12勝(5KO)8敗1分け。男4人兄弟の長男。身長177センチ、血液型A。