西条の名水でつくる“黒ビール”&道の駅が仕掛ける“サワーエール”!愛媛のクラフトビール最前線
きっかけはアサヒビール四国工場の閉鎖「ビールの楽しみを新しく届けたい」
醸造所オープンのきっかけは去年1月のアサヒビール四国工場の閉鎖。地元の配管溶接会社がその技術を使って醸造所を作り、県外の醸造所で働いていた山根さんが西条へUターン。 山根さん: 「(閉鎖は)すごい残念だったという声は多く聞いていて、代わりとはならないかもしれないですが、違ったビールの楽しみを新しく届けていけたらいいなと思っています」
県産品つかった個性派ビールが続々と誕生
定番ビールや限定ビールなど、創業半年で18種類ものメイドイン西条のビールを生み出してきました。 その最新作が、先ほど登場した黒ビール。原料となっているのは… 山根さん: 「河内晩柑を使って夏に飲める黒ビール=スタウト」
県内産の河内晩柑を使ったその名も「BANKAN」です。 山根さん: 「結構意外な組み合わせだと思うんですけど、河内晩柑の独特なジューシーさみずみずしさと酸味を黒ビールが本来持っている焙煎した麦芽から出てくる酸味にかけ合わせた夏でもゴクゴク飲める黒ビール」
一方こちらは大麦・小麦・西条の裸麦などを使って濁りを出した見た目がジュースのような「BAKENEKO」。 贅沢に、2種類のビールを飲み比べです。 (にごりが特徴のBAKENEKO) 水口気象予報士: 「すごいすっきりしてます。ほのかに苦みもある。フルーツの何かが入ってる訳じゃないけど」 山根さん: 「ホップを入れてフルーティな香りや味わいを付けてます」 (夏の黒ビール BANKAN) 水口気象予報士: 「香りは黒ビール。黒ビールなんだけど河内晩柑のフルーティさがのってます。コクがあるのかなと思いきやものすごくスッキリしていてゴクゴクいけちゃいますね」 山根さん: 「いろんな味わいとか香りの幅を楽しめるのがクラフトビールの良さだと思うので、色んなビールを作って、ビールってこんなに種類があってこんなに面白いんだと。楽しい場所になればいいなと思います」 グランドタップブルワリーのビールは工場併設の店のほか、西条市内や松山市でも購入できます。