石垣が崩落し、土砂が流入して窓ガラスが割れた住宅=嬉野市嬉野町不動山

　活発化した梅雨前線の影響で、佐賀県内は16日にかけて断続的に雨が降った。嬉野市では15日、石垣の崩落によって住宅1棟の窓ガラスが割れるなどの被害が確認された。 　嬉野市嬉野町不動山で15日午前9時45分ごろ、石垣が高さ約3メートル、幅約13メートルわたって崩れて住宅付近に落ち、石や土砂が台所の窓ガラスを割った。けが人はいなかった。 　住人の男性（56）は「ガチャガチャという音がして、2階から慌てて1階に下りるとガラスの破片が散乱していた。崩れた石などが台所の前に迫っていた。食事時間だったらと思うと恐ろしい」と振り返った。 　また、雨の影響で鳥栖市神辺町では15日、市道ののり面が15メートルにわたって崩れた。 　佐賀地方気象台によると、10日の降り始めから16日午後4時までの雨量（速報値）は、嬉野市で272ミリ、鳥栖市で240・5ミリとなっている。（中島幸毅、市原康史）