年金だけで生活できる世帯は全体の半数以下? 明るいセカンドライフに向けて、事前の準備が重要だといわれる理由とは?
貯蓄の積み上げはストレスをためない長距離走スタイル
次に貯蓄についてですが、シニア時代が目前に迫っていて貯蓄があまりないという方は、焦って「一発逆転」「効率的に貯蓄残高を上げる方法」を模索しがちかと思いますが、「一か八か」的な方法は大きなリスクを覚悟しなければならず控えるべきかと思います。 時間的に余裕がないからこそ、リスクをとらず「少額でも着実に」積み上げていくべきでしょう。ズバリ「積立」です。積立といっても最近では「毎日」とか「好きなタイミングで」「好きな金額を」という自由度の大きい積立投資を提案している金融機関も多く見受けられます。 加齢とともにストレス耐性も低下してきますので、「貯蓄しなければ! 」と焦ると、別のところにストレスの発散を求めて思わぬ出費を招くことになりかねません。 働けるうちは就労を継続し、少したまったら貯蓄を積み上げる、という「ゆるくても社会の一員であることを継続させる」ことで充実したシニアライフを実現させることができるのではないでしょうか。 出典 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ各種世帯の所得等の状況 執筆者:柴沼直美 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部