「マックの月見バーガー」は「黄身」が残念。“月見感”を楽しめるのは“意外なチェーン店”
バーガーキングは、ゴールデンパインがポイントに
続いては、バーガーキングの「パインツキミバーガー」。たまごの代わりに輝くのは、ゴールデンパインで、みずみずしい月見の雰囲気はバッチリ出ています。この組み合わせが昨年大好評だったようで、今年は大サイズが新たに登場したほど。ここではマックと同価格の小サイズを実食。重量は150グラムで、輪切りのゴールデンパインが直火焼きの100%パティの上に乗っています。 塩気のあるお肉に甘いパイナップルの組み合わせがNOという人にはオススメできませんが、個人的には大ヒット。酢豚やピザにあるように、そもそも両者の相性には実績があります。 さらにパイン果汁からくるフルーティーなジューシー感は、たまごでは味わえない醍醐味と言えるでしょう。マックとどちらがおいしいか? ということではなく、完全に別世界のバーガーで、食べる楽しみが増えたと考える方が賢明。小サイズはあっという間に完食してしまうため大サイズのセット(1290円)にすることをおすすめします。
ずっしり食べ応えがあり、タマゴ部分がとろけるのはケンタッキー
1000円以内のセットで至福の満足度を味わいたい、やっぱりタマゴがとろけて欲しいと願う人に断然オススメなのが、ケンタッキー。定番バーガーであるチキンフィレバーガーに月見感を加えた「とろ~り月見チーズフィレバーガー」(540円)は、去年の好評を受けて続投。チキンフィレの厚みやチェダーチーズの組み合わせは食べ応えに直結する喜びがあります。 そしてさらに衝撃のおいしさを実感したのが、今年新たに登場した「とろ~り月見和風チキンカツバーガー具沢山タルタル」(590円)。重量は233グラムで、マックの月見バーガーの1.4倍超のずっしり感があります。テリヤキソースの濃厚な味わいに加えて月見のとろける感に心を持っていかれるはず。 でも実はコレ、本物の半熟目玉焼きではなく、目玉焼き風オムレツというたまご加工品なんです。むしろ加工品を採用することで、確実にとろ~り感を提供できるメリットがあると解釈することができれば、卵黄ソースの偉大さを実感できるはずです。 ===== 今年の月見バーガーは各社の個性が際立つ当たり年と言っても過言ではないでしょう。いずれも期間限定ですから、気になるものはすべて制覇してみてはいかがでしょうか!? <TEXT/スギアカツキ> 【スギアカツキ】 食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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