[MOM4959]岡山学芸館FW香西健心(3年)_切り替えて、切り替えて、ハードワーク。チーム救う同点弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [12.6 プレミアリーグプレーオフ1回戦 岡山学芸館高 1-1(PK4-2)磐田U-18 ホットスタッフフィールド広島] 他とは異なるメンタリティの持ち主。リードされている状況でも、ミスしても、切り替えてハードワークを続け、ゴールをもぎ取った。岡山学芸館高FW香西健心(3年=岡山市立操山中出身)は先制された2分後の前半39分から出場。183cm、83kgのストライカーは投入直後から迫力のある攻守で流れを変えた。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 「今日、チームとして競り勝つ、走り勝つ、拾い勝つっていうのを目標にしてたんで、まず競るっていうところで、まず自分が(ファーストプレーから)いいプレーで乗って持って行けたんで良かった」。先発した183cmFW太田修次郎(3年)の動きに相手が嫌がっていることを確認。自分もどんどん走って、競って、相手の守りを“壊そう”とした。 選手権予選決勝(11月2日)も先制された直後の前半25分から出場し、逆転勝利に貢献。この日も0-1からの出場だったが、焦ることはなかったという。メンタリティの強さは特別。「自分の長所がそこなんでミスがあってもいいですし、あそこで『あー、もう』『あー、もう』って言っちゃうんですけど、切り替えるっていうところが今日テーマだったんで。僕はたくさんミスする人間なんで、下手なんで」。ミスしても引きずらずに繰り返しハードワーク。なかなか得点できなくても、粘り強く守備から続けてゴールを引き寄せた。 後半25分、左SB道満智哉(3年)の折り返しをPAで受けると右足シュート。「(ゴールは)見てなかったっすね。もらった瞬間に1番緊張しました。もうトラップした瞬間に緊張はしたんですけど、『フカすな!』って思いながら。でも、ここは自分たちが作った舞台なんで、『思い切って振ろう』っていうことで、良いコースに飛んでくれたから良かった」。値千金の同点ゴール。香西は咆哮すると、ピッチサイドの仲間たちの下へ歩み寄り、抱擁を繰り返した。 その後も献身的な攻守で相手に圧力をかけ続け、PK戦では1人目のキッカーとして成功。プレミアリーグプレーオフ初戦突破を果たした。「やっぱ自分の役割は、ほんとにハートワークするところと、得点のところ。自分はそんな足元も上手いとか、ドリブルとか、足速いとか武器がないんで、身体張るってところと、やっぱ(前線で)時間を作ってあげる。あとはもう点を決めるっていうところだけを意識してるので、それができて良かった」と微笑んだ。 岡山学芸館史上初のプレミアリーグ昇格まであと1勝。「(2回戦は)どういう形で出るか分からないですけど、出たらまず自分ができる100パーセントの仕事をしたいですし、応援が来るっていうのをちょっと聞いたので、みんなのために。後輩のためにプレミア上げたいと思います」。そのハードワークとメンタリティの強さでチームの歴史を変える。
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