サッカーコラム W杯アジア最終予選の組み合わせ決定 年内のホーム2試合は〝パワースポット〟埼スタ
【No Ball、No Life】2026年W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選が6月27日にアジアサッカー連盟(AFC)の本部があるクアラルンプールで行われた。日本はC組に入り、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同組となった。 日本協会は組み合わせが決まると、27日のうちに早々と初戦の9月5日・中国戦、第4戦の10月15日・オーストラリア戦の開催地が埼玉スタジアム(埼スタ)になることを発表した。 過去に埼スタで行われたW杯予選で日本は23勝4分け1敗。勝率・821と無類の強さを誇る。前回のW杯アジア最終予選では初戦のオマーン戦を吹田スタジアムで開催。0-1でまさかの敗戦を喫すると、第3戦の敵地サウジアラビア戦にも敗れて窮地に陥った。 しかし、埼スタで行われた第4戦のオーストラリア戦で勝利。22年のホームゲーム3試合は芝の張り替えなどの工事のために埼スタが使用できない可能性があったが、当時の田嶋幸三会長が埼玉県知事に直談判。使用を求める要望書を提出するなどしてなんとか開催にこぎつけると、2勝1分けで出場権を獲得した。 ここまで埼スタでの開催にこだわるのは千葉市内にあるJFA夢フィールドの存在が大きい。使い慣れた施設で練習をして、体をケアできる。また勝手知ったるホテルでいつも通りの食事を食べ、生活を送ることもできる。埼スタからのアクセスも良い拠点で直前まで練習をできることは緊張度が高く、タフな戦いになる最終予選においては優位に働く。 日本にとっては〝パワースポット〟となっている埼スタで勝利を重ねて8大会連続のW杯出場を勝ち取る。(山下幸志朗)