元日本代表監督ザッケローニ氏に伊紙が注目…「あの国で成功を収めるには…」
2011年アジアカップで日本代表を率いて優勝を果たしたアルベルト・ザッケローニ氏について、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が5日、特集記事の中で注目した。 イタリア人指揮官のヴィンチェンツォ・モンテッラが率いるトルコがEURO2024(ユーロ2024)準々決勝に進出したことを受け、イタリア紙は、「モンテッラからザッケローニの2回まで…外国代表チームを率いて(大陸選手権大会)準決勝進出したイタリア人指揮官たち」のタイトルで特集。2010年から4年間にわたって日本代表の指揮を執ったザッケローニ氏らにスポットライトを当てた。 ザッケローニ氏については「実に2度も偉業を達成することに成功した」と紹介。2019年にUAE(アラブ首長国連邦)を率いてアジア杯準決勝進出を果たしたほか、遡ること2011年に日本代表を同大会で優勝へ導いたことに言及し、「またしてもザックだ。今回は首にメダルをかけた」などと振り返った。 「日本代表監督としての輝かしい経験を思い返す時のプロローグ」として、ザッケローニ氏の日本にまつわる発言を引用。「あの国で成功を収めるには、まず彼らの文化に適応する必要がある。監督とは少しゲストのようなものだよ」と、ザック氏が考える“日本代表の外国人指揮官”を描写した。 続いて特集は、2010年夏に日本代表監督に就任したザック氏が、直後のアジア杯においてグループステージを首位通過、準決勝では韓国をPK戦の末に下し、「ライバルの強豪を全て敗退へ追い込み」、「決勝ではオーストラリアを相手に延長戦だけで十分だった」との成績で勝利し、アジアの頂点に立ったことを振り返った。 「アジア杯を天へ掲げたザック」は、「もっと改善できる」と話したが、イタリア紙は「彼は正しかった」と指摘。「日本は19戦無敗の成績を残し、2014年ブラジル・ワールドカップ出場を決めた最初のチームになった」と綴った。 またザック氏が、天皇皇后両陛下(現上皇后陛下)が主催した2011年秋の園遊会に出席したことや、イタリア人指揮官に対する「日本のファンの愛情があふれていた」ことなども紹介している。イタリアメディア『スカイスポーツ』もまた、同様の特集を組んでザック氏に注目。「彼にとってアジアでの忘れられない冒険」と日本代表指揮官としての経験を振り返った。