滝沢秀明が描いた”スタート”の意味とヒーロー像 TOBE設立2年目で確立した各アーティストのブランド
「2023年は序章にすぎず、今後も楽しいことが待っているのではないだろうか」――昨年末、設立1年目のTOBEの動向を振り返っていた際、そう思った。 【ライブ写真】三宅健、北山宏光、Number_iら集結、wink firstお披露目も 『to HEROes』当日の模様 そこから一年が経ち、2024年のTOBEは予想通り、いや、想像を大きく超えて動きのあった年だったと感じている。全員で新たなスタートを切り、各アーティストが本格的に動き出し、さらに新しい仲間も加わった2024年。あらためて、TOBEの今年一年の歩みを振り返ってみたい。 まず、大きなトピックとして挙げられるのが、3月14日から17日にかけて東京ドームで行われたコンサート『to HEROes~TOBE 1st Super Live~』(以下、『to HEROes』)だろう。「全員が“主役”であり、全員が“HERO”になれるように」という想いが込められた本公演には、三宅健、北山宏光、Number_i、IMP.、大東立樹、TRAINEE(研修生)を含めたTOBE所属アーティスト全員が集結。昨年末に『D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA』に出演していたIMP.以外は、この日がTOBE所属後初ライブとなり、ファンとの再会の場にもなった。 この合同コンサートについて滝沢秀明は、事前の取材で「スタートをまずみんなで切るというのが目標」と語っていた(※1)。彼の言葉通り、『to HEROes』はTOBEという組織全体にとっても、各アーティストにとっても、ひとつのスタート地点だったはずだ。実際に、三宅、北山、Number_i、IMP.は6月に有明アリーナにてそれぞれ単独公演を開催、今夏以降は全国ツアーへと、それぞれのコンサート活動に繋げている。同じく音楽面でいえば、IMP.が5月に『DEPARTURE』、三宅が6月に『THE iDOL』、北山が8月に『ZOO』、Number_iが9月に『No.Ⅰ』と、TOBE所属後初のフルアルバムを今年リリースしたことも印象深い。 『to HEROes』では、令和6年能登半島地震を受けて支援プロジェクト『Act for HOPE to HEROes PROJECT』を発足させることも明かされた。Number_iが作詞を務め、TOBE所属アーティスト13名が“to HEROes”名義で歌唱したプロジェクトテーマソング「Be on Your side」は、聴いている一人ひとりに寄り添うようなあたたかいメッセージが込められた楽曲だ。8月11日には、復興チャリティーイベントとして『Act for HOPE to HEROes PROJECT in TOKYO DOME』も開催。こうした取り組みからは、滝沢やアーティストたちの「エンターテインメントで人に元気を与えたい」「見ている人を喜ばせたい」といった信念が感じられた。