自然派とヴィンテージワインが揃う「隠れ家」的なショップ、エニウェイ・グレープスへ!
店主が思う、「ウチの店らしい」ワイン!
自然派ワイン、オールドヴィンテージの取り扱いに加え、マグナムボトルの取り扱いも多いエニウェイ・グレープス。 ボトルの中の液量が多い分、熟成がゆっくり進み、750mlのボトルでは味わえない格別な味わいを楽しむことができるという。マグナムボトルを取り扱う基準を、高橋さんは「自分で飲んでみたいかどうかです(笑)」と語る。 「ドメーヌ・レオン・バラルは、単純明快でおいしいボトルが多い南仏ラングドックの産地の中で、とても繊細で複雑性のあるワインを作る生産者です。ムールヴェードルとシラーという、重くなりがちな品種を30日間、丁寧にピジャージュ(発酵中の液体の上に浮いてきたブドウの皮や実を棒でかき回してタンニンや香りを引き出すこと)することで、フィネスのあるエレガントな仕上がりに。2009年収穫のワイン、どんな熟成を経ているでしょうか」 世界的な需要や気候変動によって、ブルゴーニュのワインは高騰を続けている。「これ以上価格が上がったら、取り扱いもなかなか難しい」というブルゴーニュワインだが、そのワインを飲むという経験には、値段以上の価値が確かにあるだろう。 「ドメーヌ・ピエール・ボワッソンはムルソー村に本拠地を構える家族経営のドメーヌ。生産量が少ない上に輸出を嫌っており、長い間メーリングリストを通じて個人客への販売がメインだった為に日本での知名度は高くありませんでしたが、2016年からようやく日本へ輸出が決まりました。ワインのスタイルは還元的で若いうちはマッチ香が漂いますが、熟成とともに落ち着き、テロワールを反映した非常にクリアで洗練されたムルソーに仕上がります」
コンセプシャル ワインブティック エニウェイ・グレープス 東京都世田谷区経堂2-13-1-B1階 tel: 03-6413-9737 営)10:00~18:00(日・月) 10:00~20:00(水~土) 休)火 ※ほか不定休あり http://anyway-grapes.jp Instagram: @wineshop_anywaygrapes 編集YK フィガロジャポン編集部、WEBグルメ担当。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、グルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。好きなワインのタイプはイタリアをはじめとした日当たり良好系。
text: Yosuke Kanai(madame FIGARO japon)