「考え方はマイナーリーグ 満足してもらっちゃいけない」くふうハヤテ池田省吾社長 「育成」し「再生」し「勝利」にもこだわる
松下:スポンサーはプロ野球の球団経営としては大きな部分になると思う。池田球団社長自ら営業活動されている姿も多く目にしてきたが、現状での手応えは 池田:今季は約15社に協賛いただいたが、立ち上げながら、試合運営をしながら、同時進行でやっていたので、うまく営業できなかったところもあるし、(球団が)立ち上がるまで「本当に立ち上がるのか」というに疑いの目で見られていたところもあるので、やっと「本当にできたんだね」と分かっていただきながらの営業スタイルだった。 いまは営業は専任担当がいて、どんどん回っているが手ごたえはある。本当に少しでも多くのみなさんに応援いただけるように、協賛いただけるように努力していく。来季に向けては、そこを増やしてかないといけないと思っている。 松下:資金面という面では、今シーズン、選手の移動はバスだった。12球団の選手だと飛行機や新幹線での移動だが、「広島までバスで行きました」みたいな話を選手が笑いながらしていたのが印象的だったが、来季はどうか 池田:そこは変わらない。ウチは大前提として、育成して、再生していくチーム、考え方としてはアメリカのマイナーリーグ、2Aや1Aぐらいのところ。ウチで満足してもらっちゃいけない、とにかく1日でも早く、セ・パに戻ってもらわなきゃいけないチームなので、経営との両立という意味合いもあるが、そこは厳しい環境でやっていきたい。やらざるを得ない部分もあるが、そこは変わらず、選手には厳しい環境になるが、バス移動を続けていく ■「校外授業の試合には必ず観に行く」 松下:若い層という意味では、今季は高校生や大学生など、学校とのコラボをたくさんされた。ここは球団の特色と感じる 池田:富士市立高校の吹奏楽部やビジネス探求科が授業で球団を手伝ってくれたりとか、パフォーマンスや応援演奏を披露いただくなど、コラボさせていただいたが、来季以降もやっていきたい。僕らは、地域を巻き込んでいきたいし、地域の皆さんに引っ張っていただく応援スタイルにしたい。まさにそういうことを体現していただける学校。それ以外にも何校もコラボさせていただいた。さらに、これからいろいろ取り組んでいく可能性がある高校もあるので、どんどん(球団に)入り込んで頂きながら、球団を育てていただきたいという考えで取り組ませてもらっている。