【40代、50代・リンパケアできれい&健康⑦】顔のむくみ取りは、リンパが流れる道をつくることから!
顔のむくみは顔だけでなんとかしようとしてもダメ。水はけが悪くなった道の通りをよくすることから始める。それにはどんなことをしたらいいのだろうか? その方法を、LHJリンパケアマスター・薬剤師、「LHJ健美研究所」代表の木村友泉(ゆうみ)さんに伺った。
リンパの出口がある鎖骨まわりを柔軟に!
朝起きると顔がむくんでいる、年齢とともに顔のたるみが気になる…。それはリンパの滞りが大きな原因。 「全身に張り巡らされたリンパは、体の末端にある毛細リンパ管から太いリンパ管に集められ、最終的に静脈に流れ込みます。その大きなリンパの出口は鎖骨のくぼみの部分『鎖骨リンパ節』にあります。つまり全身から集められた老廃物はここから排出されるわけです。 ですから、顔のむくみは顔だけをマッサージしても解決しません。まずは出口部分のこりを解消して、流れる道をつくってあげることが重要です。 よく『リンパを流す』という言い方をしますが、本来の『リンパが流れる体の土台をつくる』ことが重要です」(木村友泉さん) ※リンパの役割やシステムについては第1回<【40代、50代・リンパケアでずっときれい&ずっと健康】リンパは流すのではなく、自然に流れる体にすることが大切>参照。 「特にパソコン操作や家事など、日常的に前かがみの姿勢を長時間続ける人などは、鎖骨まわりの筋肉が硬直して、触ると痛みを感じるはずです。そんな人はたいていが、背中側の肩甲骨まわりの筋肉もこり固まって、慢性的な肩こり・首こりを感じている人が多いですね」
ストレッチで胸と肩甲骨の柔軟性を取り戻す
これらを解消するには、胸を大きく開いて、肩甲骨を動かすことが大切だ。肩甲骨は腕の骨の動きと連動しているので、両腕をしっかりと動かすといいだろう。これを同時に効率よくできるのが次のストレッチだ。 【1】 1.5~2ℓ(直径8~10㎝程度)の筒状のペットボトルを大きめのタオルにくるんだものを用意する。 ※もしくは同じくらいのサイズのストレッチ用ポールがあればベスト。ペットボトルを使用する場合は、必ず中身がいっぱいに入っている状態で、強度があることを確認してください。