河合優実、俳優になる前から夢見た山中瑶子監督とのタッグに喜び「そのときの自分に伝えたらすごくびっくりするだろうな」
女優の河合優実が22日、都内で行われた映画『ナミビアの砂漠』ジャパンプレミアイベントに、共演の金子大地、寛一郎、山中瑶子監督と共に出席。河合が山中監督とのタッグへの思いを語った。 【写真】“相思相愛”山中瑤子監督とのタッグに笑顔を見せる河合優実 本作は、19歳で『あみこ』を発表し、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした若き天才・山中監督の最新作。主演は、その『あみこ』に衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行った河合。才能あふれる2人の夢のタッグが実現した本作は、今年のカンヌ国際映画祭でも絶賛され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。 世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ(河合)。優しいけど退屈なホンダ(寛一郎)から自信家で刺激的なハヤシ(金子)に乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか? カンヌでの思い出を河合は「カンヌにみんなで行けたことで、撮影前よりも仲が深まった感じがありました」と明かし「観客のみなさんからの反応がすごくダイレクトに伝わってきて、こんなにも自分たちがおもしろいと思って作ったものが、海を越えて伝わるんだなと思いました。すごく驚きましたし、うれしかったです」と告白。金子も「最高でしたね!」と声を弾ませ「海外の映画祭はカンヌが初めてで、贅沢だなぁと。ずっとニヤニヤしてました。完全に浮かれてました」と振り返った。 山中監督とのタッグに関して河合は「私が俳優を始める前、18歳のときに観客として山中監督の『あみこ』を見たことがあって。そのときに(俳優を)志してはいたので、『いつか一緒にやりたいです』ということを伝えていて」と述懐。「そこから5年くらいは、連絡先も知らないし、会ったこともなかったんですけど、今回一緒に映画ができるということになって」と説明し「そのときの自分に伝えたらすごくびっくりするだろうなと思います。映画が一緒に作れると決まってからは、ずっとずっと一緒に撮影ができることと、みなさんに届けられることを本当に楽しみにしていました」と思いを口にした。 山中監督は「お手紙をいただいて、河合さんをこの5年間で徐々にいろんな映画でよく見かけるようになって。やっぱりとても素晴らしいので、一緒にできたらうれしいなと思っていた」と回顧。自分は脚本を書くのに時間がかかるタイプだと打ち明け「脚本を書く前の段階から、河合さんの存在には背中を押されていました。感無量と初めて言いたい気持ち、初めて使いたい言葉、という感じです」とほほ笑んだ。河合は「よかったです、相思相愛で。どっちかが忘れてるとかじゃなくてよかったです」と胸をなでおろしていた。 映画『ナミビアの砂漠』は9月6日より全国公開。