1日約2万7000食! 70周年の横浜駅弁「シウマイ弁当」は、どのようにして出来るのか?
【ライター望月の駅弁膝栗毛】 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。 【写真全11枚】シウマイの製造風景
令和6(2024)年4月で、横浜駅弁の「シウマイ弁当」が誕生70周年を迎えます。「シウマイ弁当」は、横浜市西区と都筑区、東京都江東区にある3つの工場で、1日約2万7000食が製造されており、“日本一売れる駅弁”とも云われています。「シウマイ弁当」は、いったいどのように作られているのか? 駅弁業者の製造工場にお邪魔して、その工程を見せていただきました。
「駅弁屋さんの厨房ですよ!」第50弾・崎陽軒編(第1回/全6回)
明治5(1872)年、新橋~横浜間から始まった日本の鉄道。150年あまりを経たいまも、この区間は東京と横浜を結ぶ大動脈となっています。最初は上り・下りが同じレールを使う単線だった線路は、明治時代に複線化されました。大正時代には近距離の電車が走るいまの京浜東北線によって複々線化、昭和に入ると、品川~鶴見間に貨物線が作られ、現在では、横須賀線や新宿方面などに直通する旅客列車も走るようになっています。
鉄道発祥の地の1つ・横浜を拠点に、横浜名物シウマイや駅弁を製造しているのが、「株式会社崎陽軒」です。駅弁の「シウマイ弁当」はこの春、誕生から70周年を迎えます。駅弁膝栗毛恒例、駅弁の製造風景や、トップに駅弁にまつわるエピソードを伺っている「駅弁屋さんの厨房ですよ!」の第50弾は、「株式会社崎陽軒」に注目します。今回は横浜工場で7年ぶりに「シウマイ」と「シウマイ弁当」の製造風景を見せていただきました。
いまから70年前、昭和29(1954)年4月に横浜名物「シウマイ」の妹分として誕生した「シウマイ弁当」。首都圏からの鉄道旅では、シウマイ弁当から始まる方も多いでしょう。現在は1折・950円。横浜駅はもちろん、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県と静岡の崎陽軒のお店などで販売されています。ちなみに、ニッポン放送は昭和29(1954)年7月開局ですので、シウマイ弁当と“同級生”となりましょうか。