【台風10号】 造船各社、操業を一時停止。九州エリア中心に
29日午前8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に上陸して北上している台風10号に対し、造船各社は九州エリアを中心に対応に追われた。それぞれ従来通りの台風への準備作業などのほか、1―2日の操業停止などを実施している。 ジャパンマリンユナイテッド(JMU)によると29日午後時点で、有明事業所(熊本県長洲町)を29―30日、呉事業所(広島県呉市)を30日、修繕などを手掛ける因島事業所(同尾道市)を30日にそれぞれ一時操業停止。津事業所(津市)は大雨のため29日午後を臨時休業とした。各工場とも、建造中または修繕中の船舶の係留ロープを増やすなど通常の対応をしている。 尾道造船グループは、新造・修繕を手掛ける尾道造船所(尾道市)で30―31日、新造を担う佐伯重工業(大分県佐伯市)については29―30日をそれぞれ全休とした。 国内で10工場を展開する最大手の今治造船グループは、今治工場(愛媛県今治市)で30日を臨時休業とし、31日に振り替えて操業することを決めるなど、各工場で適宜対応しているとしている。
日本海事新聞社