止まらないスピードに乗ってBUDDiiSは次のステージへ「僕らの想いはいつでもみんなの近くに」ホールツアー最終公演の模様をレポート
「みんな違って みんないいよね。生まれた日からwe are so special」
そんな最高の気持ちのまま、ラストスパートで「CLICK ME」を披露。残すところあと一曲だが、ここでファイナルということもあり、メンバーから一言ずつメッセージが送られた。 MORRIEは、アンコールで近くにいけない人もいてごめんなさい、一歩が小さいからと謝りつつ、「そんな小さな歩幅なんですけど、パフォーマンス面でも、人間としても未熟なところもたくさんあるんで、少しずつみなさんが支えてくれたおかげで成長していったツアーだな、と思いました。日本武道館、発表されましたけど、絶対に僕は成功させなきゃいないんです。お父さんと約束したんで。絶対に成功させます。お父さんお母さん見てる?」と手を振り、「引き続き、バディのみなさんもずっと支え続けてくれたら嬉しいです。僕は毎日元気です!」。 前日の発表の際は涙をこぼしたというSEIYAは、「今日は泣かないです」と宣言しつつ、「ホールツアー、本当にあっというまで、1公演1公演、僕の敵な思い出になりました。どの公演も満席で、会場いっぱいのバディが光で僕たちのことを照らしてくれて……ありがとうございます。この景色は一緒の宝物だな、と感じています」。一瞬、言葉を詰まらせつつも、「日本武道館という大きな目標のステージが目の前に来ていて、その先の大きなステージも楽な道のりではないですけど、絶対に成功できると思っています。理由もあります。みんながいるからです!」と力強く伝えた。 「みなさんに日々送っていただいているメッセージや言葉が力になっていて、その積み重ねで今BUDiiS10人がここに立っていられています。ステージ裏で支えてくれているスタッフさんもみんなでBUDDiiSのチームだと思っています。これから先、一緒に手を繋いでいろんな景色、最高の景色一緒に観ましょう!」 「13公演やってて、大切だと思ったのが出会い」と語ったHARUKI。「奇跡」というワードを何度も口にし、噛み締めた。「いろんな地方を回って、ひとりひとりのバディと出会えて、その一つ一つの出会いを広げていって、出会える奇跡、今このタイミングで2公演日本武道館を発表できたタイミングの奇跡も感じています。ひとつひとつの奇跡を一緒に歩めるのは当たり前のことではないと思うのでこれからもバディのみんなと一緒に奇跡を歩みたいな、って思っています」 まずメンバーへのお礼の言葉を口にしたのはTAKUYA。「10人みんなで、笑顔で元気に最終公演迎えられたことを幸せに思っています。いつもメンバーも優しくて一緒にいて楽しいこともいっぱいあるし、本当にそのおかげでここまで来られているな、と思います」。もちろん、バディに対する熱い思いも。「たくさんの人が自分やこのグループに対して愛を持ってくれているな、とすごく感じていてそれが幸せで。みんなが普段送ってくれるコメントだったりを読んですごく自信になってるし、辛い時も乗り越えられているので、自分も逆に、みんなの希望になれたらな、と思いながらやっています。この幸せを少しでも共有できるようにこれからも頑張っていきたいと思います」 初日は「LOUD」の初披露、「The One」のセリフ部分を担当することもあってすごく緊張していた、と振り返ったSHOW。「今日、新しく『HONEY』が追加されたり、アンコールでデビュー曲の『CLICK ME』をやったり、内容が増えているにも関わらず、リラックスしてファイナルを迎えられたな、と。それだけ13公演やってすごく成長できたな、と思っております」とツアーを振り返った。 「日本武道館が決まって、より1人でも多くのバディを幸せにしたいし、少しでも大きい会場でライブがしたいんですけど、大きい会場になるほど物理的な距離は遠くなっちゃうじゃないですか。だから僕たちもホールツアーでは今回初めて客降りしたり。結成当時から、みなさんとの距離は近くいたいというか、仲良くいたいな、という思いがあって。それは日本武道館でやるときも変わらず持っています。心はいつも近くにいますので。寄り添っていたいな、と思っています」 KEVINは「まず、この9都市13公演を走り抜けられたことが自分で正直自分でも信じられないぐらい。本当にできたんだ、っていま思っています。応援してくれている方々のおかげです」と感謝を伝えた。前回のツアーでは数曲しか参加できなかったと振り返り、「ライブを最初から最後までメンバーとバディと作り上げていく感覚を初心に戻った気持ちで、すごく楽しんでいました」。 休止期間中も楽曲を制作し、ツアーでは新曲を3曲披露した。「その曲の反応や、一緒にパフォーマンスしてくれているメンバーのみんなの顔を見ると、ちゃんと発表できる場所があって表現してくれるメンバーがいて、受け取ってくれるみんながいて本当に良かったな、と思います。日本武道館もありますけど、BUDDiiSは止まらず大きくなっていけるんだろうな、と確信を持って思っています。そのためにも、もっとがんばって、楽曲も作って、美味しいご飯食べて、芋掘り行って(笑)。本当に素敵なメンバーとスタッフさんとバディのみんなに囲まれて幸せです!」と笑顔を見せた。 続いてはFUMIYA。「普段からステージに立ってとき、できるだけ全体を見て、みんなの顔を見て、今日はこの人たちと一緒にライブを作っているんだな、って言うのをかみしめながら踊ったり歌ったりしているんですけど……」と話すことは何も考えていなかったと、言いながら、ひとつひとつ言葉を選びながら話していく。 「本当に僕、飽き性というか弱っちぃ人なので、好きなことしかできないんです、昔から。苦手なことは本当に嫌になっちゃってやらないタイプの人間で。いま、本当に大好きなメンバーと、スタッフ、大好きなバディと一緒にいられて嬉しいし、一瞬たりとも嫌だなと思ったことがなくて、だから続けられるし、一生この仕事をしていたいと思う。日本武道館とか夢だったし、まだびっくりしています。でもそういうことが現実に起きる今にワクワクしていて楽しくて。本当にみんなのおかげでこの世に生まれてきてよかったと思うんで、みんなも楽しいこといっぱいしていきましょう。どんどん大きくなっていきたいからさ、いろんなことを思うかもしれないけど、安心してついてこられるように、僕たちもっと頑張るのでついてきてくれたらうれしいな、と思います」 「僕はこのツアー始まる前に10人で最後にパシフィコに立っていられたらいいなと思っていたので、今立ってることが幸せで、嬉しいです」と涙で言葉をにじませたのはYUMA。「本当にメンバーが大好きで……だからこのみんなで武道館に立てるって発表できたことも、それを聞いてバディが喜んでくれたことも嬉しくて。このツアーが始まったとき、武道館につながるすごく大事なツアーだと思っていました。自分でいうのもあれなんですけど、ダンスも出しきれなかった部分が最初のほうあって、そのときにバディの方からのメッセージで勇気づけられてもっと頑張ろうと思えました。みんなに日常の辛さも吹き飛ばせるぐらい力をつけたいな、と思っているし、めちゃくちゃパワーアップしておくので期待していてください!」 「お前のせいで俺もつられちゃったじゃん」とYUMAのほうを見て涙目で笑ったSHOOT。「僕も歌って踊ることが大好きで。メンバー、スタッフ、家族、友だちだったり、バディだったり僕に関わってくださる全ての方が好きで仕方がなくて。だから辛いことも乗り越えられるし、自分の僕の好きなことだから熱中できるし、仕事って言ったらあれですけど自分のものとして表現できているのが嬉しくて。それについてきてくださる方がこんなにもたくさんいて、幸せでいっぱいです。武道館も発表ありましたけど、嬉しい気持ちと同時に通過点でしかないと思っていて。もっともっと大きい景色をみんなに見せたいですし、僕らが楽しんだり表現しているのをみて応援したいな、と思ってくれるのがエンターテイメントだし、音楽だな、と思うので、これからも変わらず、みなさんと一緒に大きな変わらず景色を見て行けたらいいな、と思います。みんな、愛してます」 ラストはFUMINORI。ステージに立てていることの感謝を伝えたあと、「今回ツアー回ってる中で、ふと考える瞬間があって。みんなに何かしてあげてることってあるかな、って考えるツアーで。っていうのも、仕事でミスしたり、上司に怒られたりしたときに慰めてあげることはできないし、学校でテストの点数が悪くても勉強教えてあげることはできないし、家事育児とかはもってのほかですけど、そう思ったとき、自分はみんなに何もしてあげられない、って感じてるんですけど、でも、それでも常に僕はみんなの近くにいます。どんな時でも絶対にそばにいます」とバディに寄り添うことを強く伝えた。 「だから、みんなが苦しいと思ったときに、僕らの音楽だったり、僕らの想いっていうのがすぐに近くにあることを絶対に忘れないでいてほしいな、って思っていますし、そう思えるツアーにもなりました。そう思わせてくれた大好きなバディにも感謝しています。僕らはみんなのことが大、大、大好きです。これからも観たい景色がいっぱいあります。絶対に絶対に後悔はさせないので、これからも最高に愛のある、温かい応援を引き続きお願いします」 そして、ツアーラストの曲へ。「一人一人みんな違って、本当に素敵です」とコールしたのは「Brightness」。「みんな違って みんないいよね。生まれた日からwe are so special」そんな歌詞が明日からの自分をきっと励ましてくれるに違いない。 最高のお知らせを届けて、最終公演を締め括ったBUDDiiS。 次は日本武道館2Daysだ。これからも、スピードを増して成長していく彼らから目が離せない。 取材・文:ふくだりょうこ 撮影:浅葉未渚