置き配サービスが次々と開始に!「盗難・紛失」などの補償はどうなる?
「ヤマト運輸株式会社(以下ヤマト運輸)」では、2024年6月10日から置き配サービスが開始されます。物流大手である「日本郵便株式会社(以下日本郵便)」「佐川急便株式会社(以下佐川急便)」でも同様の取り組みがなされており、利用者にとっては、利便性の向上が期待されます。 一方、置き配は盗難や紛失などのリスクがあり、置き配を利用しようか悩まれている方もいるでしょう。そこで今回は、置き配サービスの内容や気になる盗難、紛失時の補償などについて詳しく解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
置き配サービスとは?
置き配サービスとは、配達時に受取人が自宅にいない場合、あらかじめ自宅敷地内の指定した場所に荷物を届けるサービスです。具体的に指定できる場所としては、玄関前・宅配ボックス・車庫・物置などがあるようです。 非対面で荷物の受け渡しができることから、需要が高まりつつある配達方法といえるでしょう。
各社における置き配サービスの対応状況
ここでは、物流各社の置き配サービスについて、簡単にご紹介します。今回は物流大手である「ヤマト運輸」「日本郵便」「佐川急便」のサービス内容をまとめました。 ■ヤマト運輸 ヤマト運輸株式会社「置き配サービス」によると、ヤマト運輸で置き配サービスを利用するには、クロネコメンバーズに登録する必要があるようです。なお、クール宅急便・代引き(宅急便コレクト)・宅急便着払いは置き配サービスの対象外です。 荷物が到着すると、通知が届きます。さらに届いた荷物を写真で確認できるため、どのように置いてあるのかが分かり安心です。 ■日本郵便 日本郵便株式会社「置き配」によると、日本郵便での置き配サービスの対象は、以下の3点です。 ・郵便受箱または差入口に入らないゆうメール、ゆうパケットおよび郵便物 ・ゆうパック、レターパックプラス ・国際郵便物 さらに、置き配先が宅配ボックスかつ施錠ができることに加え、受領証発行機能を備えたロッカー型もしくはアンカーなどで躯体(くたい)などに固定されている場合には、以下の2点も置き配サービス対象となります。 ・書留郵便物など ・セキュリティサービスゆうパック なお、置き配に指定できる場所は、以下の3つの条件をクリアすることが必要です。 ・荷受人の住所または居所と、同一建物内もしくは同一構内であること ・郵便物などが外部から容易に分からず、事故の恐れがないこと(宅配ボックスなどの設置も該当) ・雨などにより、郵便物が汚損する恐れがなく、安全に保管できること また、置き配サービスを利用するためには、受取人が事前にWebから申請するか、配達郵便局に「指定場所配達に関する依頼書」を提出する必要があります。 ■佐川急便 佐川急便では「指定場所配送サービス」という置き配サービスを展開しています。上記サービスを利用するための条件を、佐川急便株式会社「【佐川急便】「指定場所配送サービス」を5月18日より開始」を基にご紹介します。 ・個別契約を結んでいる顧客から出荷される荷物が対象 ・飛脚宅配便、飛脚航空便、飛脚ジャストタイム便であること なおヤマト運輸と同様、配達された荷物はドライバーによって撮影されるため、荷物の状態を確認できます。