<BOX速報>米国で世界挑戦の三浦が大差判定負けで王座奪還に失敗
試合後、ベルチェルトはリング上のインタビューで、「三浦は、想定どおりに強敵でしたが、私が一枚上手でした。勝ててよかった。ボディ攻撃? 彼のレフトは凄いですね。でも、私がいい準備をしたということです。これが私の戦い方です」と語った。 三浦は、2013年4月に両国でWBC世界スーパーフェザー級王者のガマリエル・ディアス(メキシコ)から9回KOで世界王座を獲得、初防衛戦から海外へシフトしたが、2015年11月の5度目の防衛戦で、フランシスコ・バルガス(メキシコ)に9回KOで敗れてベルトを失っていた。だが、今年1月に同級2位のミゲル・ローマン(メキシコ)との挑戦者決定戦で12回KO勝利を収め、今回の王座挑戦権を得た。その日のメインカードで、バルガスから11回TKOでベルトを奪っていたのが、ミゲル・ベルチェル(メキシコ)だった。 またセミファイナルでは、内山高志(ワタナベ)を2度破ったWBA世界Sフェザー級王者のジェスレル・コラレス(パナマ)が、同級10位のロビンソン・カステジャノス(メキシコ)と防衛戦を行い、コラレスが10回負傷判定でタイトルの防衛に成功した。 コラレスは、4回にアッパーなどで2度ダウンを喫したが、7回に強引な左フックでダウンを奪い返した。カステジャノスの荒っぽいファイトスタイルに苦しんだが、10回途中にバッティングを受けたカステジャノスが、右ホオに大きな傷を負ったため、ここで試合が止められ、10回までの負傷判定にもつれこみ「94-94」「94-93」「96-92」の2-0判定で、コラレスが辛くもタイトルを守った。