県西部ツアーを生配信 6市が「ニコニコ動画」と連携 観光地紹介、10万人視聴
●朝から夕まで投稿受け付け 高岡、氷見、射水、小矢部、砺波、南砺市の富山県西部6市などで構成する県西部地区観光協議会は7日、インターネット動画サービス「ニコニコ動画」(東京)と連携したバスツアーを初めて実施した。2日間にわたり、ガイドと撮影スタッフが各市の観光地を巡り、朝から夕方まで生配信で歴史や文化、食の魅力を紹介する。リアルタイムで視聴者の質問や感想の投稿を受け付け、7日午後までに延べ約10万人が視聴した。 高岡市の国宝瑞龍寺では、四津谷道宏住職と加越能バス(同市)のバスガイド福本好江さんがスタッフを案内した。四津谷住職は、仏殿の屋根に鉛瓦が使われていることを紹介し「見た目がよく、加工しやすく、溶かすと鉄砲の弾になる。その数250万発分」と説明した。視聴者からは「住職の解説はプロ級」と絶賛する投稿があった。 射水市の海王丸パークに続いて訪れた氷見市のひみ番屋街では、氷見産の魚を使う回転寿司店が紹介され、「おいしそう」「行ってみたい」などの投稿が寄せられた。 ニコニコ動画によると、当初はコロナ下に自宅で観光旅行を楽しんでもらう企画だった。現在は旅行先を決める判断材料になる「前旅行」として人気を集めており、自治体と連携した「ニコニコ生放送」のツアーはこれまで約50回行われた。今回は氷見市が県西部5市に企画への参加を呼び掛けた。 8日は南砺、砺波、小矢部の観光スポットなどを午前10時から巡り、同様に生配信する。