石川祐希、高橋藍、西田有志…最強布陣で「歴史つくる」パリで52年ぶり五輪メダル目指す【男子バレー】
日本バレーボール協会は24日、パリ五輪に出場する男子日本代表12人を発表し、エースの石川祐希(28)=ペルージャ、高橋藍(22)=サントリー、西田有志(24)=大阪ブルテオン=らが入った。ポーランド男子代表のアシスタントコーチ時代に40年ぶり世界一を達成したフィリップ・ブラン監督(64)は、最強布陣で52年ぶりメダルを狙うパリ五輪で「歴史をつくる」と宣言した。 ブラン監督はオンライン会見で「歴史をつくる」と言葉に力を込めた。コーチ時代を含め8シーズン目で世界ランキングは2位。大学生時代からイタリアで腕を磨いた石川、高橋らをそろえ、52年ぶりメダルを狙う最強の12人をそろえた。 指揮官は2013年から務めたポーランド代表コーチ時代にも同じ体験をしたという。古豪は1974年以来世界選手権の優勝から遠ざかっていたが、14年に40年ぶり世界一を達成した。当時、選手にかけた言葉を明かした。 「過去を無しにするのではなく、過去を取り戻す。今の選手で世界王者になることで、過去に成し遂げた偉業がまたクローズアップされる」 日本は大古誠司さん、森田淳悟さん、横田忠義さんらが大活躍して金メダルに輝いた1972年ミュンヘン五輪以来、メダルに手が届かない。半世紀以上前の過去となりつつある。だが、ブラン監督が手塩に育てた”チルドレン”が昨季のネーションズリーグで3位を達成、主要国際大会で46年ぶりに表彰台を実現した。指揮官は「メダルを取るためにゴールに向かって突き進む」と言い切った。 主将でエースの石川も「金メダルを取ることが最大の目標」と宣言すれば、高橋藍は「自覚と責任を持ち、メダル獲得に向けて頑張りたい」と呼応した。西田も「東京五輪で悔しい思いをし、常に勝ちを求めて来ました。今回その気持ちも込めて、チームでメダル獲得という結果を求めていきたい」とコメントした。 52年ぶりメダル獲得は、同時にレジェンドたちの名を呼び起こすことになる。ブラン監督はポーランドで成し遂げた古豪復活を極東の地でも再現できるのか。パリ五輪開幕まで1カ月。最強メンバー12人も決まり、総仕上げに入る。
中日スポーツ