ゴルファーが必ずあたる壁「Dプレーン理論」。二次元で考えてレベルアップを図ろう【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
また、コーチが「ここだけ押さえておけばいい」と言うのは、あえて入射角については触れていないから。 「ここに入射角が入ってくるとややこしくなるので今回はあえて触れません。たとえば、スウィング時に自分の体の中心で円弧を描いた場合、最下点(ローポイント)の概念が入ってきます。最下点が体の真ん中にあるとしたら、右側の円弧はヘッドの下降過程でボールをとらえるゾーン。ここでとらえると、原則的にクラブはインサイドパスでダウンブローになります。 また、最下点の後、左の円弧にヒッティングゾーンがくると、アウトサイドパスになりアッパーブローで球をとらえることになります。これが入射角の関係なのですが、これらを含めると“入射角はダウンかレベルかアッパーかレベルか”、“フェースがオープンかクローズかスクエアか”、“軌道はインサイドかスクエアかアウトサイドか”で[3×3×3=27]がインパクトの物理となり、それぞれ理解するのは大変になります。逆に言えば、フェースの向き・軌道・入射角の3つをコントロールできるとどんな球も自在に打てるということなんですが、そこまで知らなくてもアマチュアの方がスウィングに生かすには十分なのです」 スウィングプレーンが向いている方向(スウィングディレクション)はクラブパスとは違った要素になるなど、深く掘れば掘るほど難しくなり、頭がこんがらがってしまうのがDプレーン。「そこまで行ってもアマチュアゴルファーのスウィングに与える影響は少ない」とコーチ。本来は三次元で説明される理論ではあるが、ある程度二次元的に考えておいたほうがシンプルで、アマチュアゴルファーにも役立つようだ。 TEXT/Kazuya Kishi Photo/Tsukasa Kobayashi THANKS/GOLFOLIC 中延店
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