ゴルファーが必ずあたる壁「Dプレーン理論」。二次元で考えてレベルアップを図ろう【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
もう1つは球の曲がり方はスウィング軌道によって変わること。インサイドアウトは左に曲がり、アウトサイドインは右に曲がる。前者はボールのスピン軸を左に傾ける効果があるため、後者は同様に右に傾ける効果があるためです。それまでドローボールはインサイドアウトに振ることで出球を右に出すとされていましたが、実はフェース面が右を向くために球が右に出ていた。逆にフェードボールはその逆のことが起きています。 つまり、インパクト時のフェース面の向きとスウィング軌道の関係によって球の曲がり方が変わる、というのがDプレーン理論のベースです。気をつけていただきたいのは、これはギア効果を取り除いた状態の決まり事であること。また、Dプレーンのデータを見るときはセンターヒットしていることが大前提となります」 ----------------------------------------------------------- ■スウィング軌道=インパクトの瞬間の軌道■ Dプレーン理論でつかわれる「スウィング軌道」とは、スウィングプレーン全体の向きではなくインパクトの瞬間のスウィング軌道のことを指す。インパクト時のフェース向きとスウィング軌道によってできるプレーンを指すということ。 -----------------------------------------------------------
また、ボールにはサイドスピンがかからないことも大前提。サイドスピンがかからなければバックスピンのみ発生するため、ボールの回転軸が水平なら真っ直ぐに飛ぶ。右に傾けば右、左に傾けば左に曲がる。コーチの言うスピン軸の傾きも、ボールの回転軸の傾きを指している。バックスピンの回転軸はDプレーンと垂直なので、Dプレーンが右に傾けば回転軸も右に傾いてボールは右に曲がり、左に傾けばボールは左に曲がるというわけだ。 「ターゲットラインが明確にあることも大前提です。スウィング軌道はターゲットラインに対してインサイドアウトなのか、アウトサイドインなのか。インサイドアウト軌道で振っても、出球が右で、そのまま右に飛ぶ球は出ます。そこがフェース面との兼ね合い。