ゴルファーが必ずあたる壁「Dプレーン理論」。二次元で考えてレベルアップを図ろう【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
フェーストゥパス(パス=クラブ軌道)といい、軌道に対してフェース面がオープンか、クローズか、スクエアかを示すデータです。たとえば、軌道がターゲットラインに対して5度インサイドアウトのとき、フェース面の向きもターゲットに対して5度オープンだと、フェーストゥパス(クラブ軌道とフェースの向きの差異)は0度になり、クラブ軌道に対して真っ直ぐの球が出ます。 フェーストゥパスが0度なら右へのプッシュアウト、フェース面が0.1度でもオープンになった瞬間にプッシュスライスの傾向になります」
「ターゲットラインが明確にあると、それとスウィング軌道との間に差異が生じるのですが、その範囲内にフェース面が向いていれば、最終的には真ん中に戻ってくる球になります。ターゲットラインとクラブパスの間のバッファ(差・幅)が、フェース面のセーフティゾーンということ。ショットでは、ドローを打ちに行ってプッシュスライスしたり、フェードを打ちに行って左に抜けるのが一番怖いですが、バッファにフェース面がコントロールできればそうはなりません。Dプレーンについて、アマチュアゴルファーの方はここだけ押さえておけばいいと思います」 ----------------------------------------------------------- ターゲットライン(赤)とクラブ軌道(青)を線で表したとき、2つの線の開き具合が「フェース面のセーフティゾーン」となる(写真斜線部分)。 この幅にフェース面の向きがこの幅に収まっていれば、左右に抜けるミスショットは出ない。 ----------------------------------------------------------- ターゲットラインの重要性についてはレッスンでもことあるごとに言われ、特にアドレス時に大切な要素とされるが、スウィング軌道との兼ね合いも非常に重要のようだ。予測できるミスになるか、そうならないかの分かれ目は、ターゲットラインの明確さにある。