日本の古い雇用慣行に「風穴」を開けるスキルシェア銘柄
スキルシェアサービスの中でもプロ人材に特化(画像は公式HPより)
コロナ禍を機に、個人のスキルを売買するスキルシェアサービスの市場が拡大している。その1社で、とくにプロフェッショナル人材を対象とするのが、2021年7月に東証マザーズに上場したサーキュレーション(7379)だ。当社が手がけるプロシェアリング事業の特徴と成長戦略について、創業者の久保田雅俊社長に聞いた。 ――プロシェアリングとはどのようなサービスですか。 外部のプロ人材を複数の企業でシェアするサービスだ。プロ人材とは専門領域で知見や経験がある人材のこと。弊社と業務委託契約を結び、働き方は週3日や月1日など柔軟に設定できる。現役経営者や個人事業主が約6割、企業に所属しながら副業・兼業で働く人が約4割いる。需要は伸びており、年30%以上の増収基調を続けている。 人材市場はこれまで正社員向けの人材紹介や派遣社員向けの人材派遣が中心だった。それが今、スキルシェアサービスの登場で大きく変容している。海外ではすでにアメリカのウーバー・テクノロジーズなど、ギグエコノミー銘柄が注目されており、国内でもクラウドソーシング企業が上場している。 ただスキルシェア市場では、われわれのようにプロ人材を扱う企業は少ない。そこはブルーオーシャンであり、今後も成長余地は大きいと考えている。 ――なぜプロシェアリング事業を始めたのでしょうか。 きっかけは2つある。
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許斐 健太