日本でモータースポーツを文化に……デロイト トーマツが関与を深める理由「日本経済のために必要なこと」
モータースポーツが日常になる日
スーパーフォーミュラは、昨年から人気を徐々に取り戻しつつある。そういう意味ではデロイト トーマツなどが入って実施された「NEXT50」プロジェクトがうまくいき始めているということだろう。そしてそこにUNIZONEが加わる。 このUNIZONEも含め、モータースポーツが日常生活に近くなる日が訪れると、三木氏は考えているという。 「私はそういう未来が来ると思っています。ただ、モータースポーツは本当にスポーツとして認められているのか、文化として認められているのかというところは考えなければいけません」 「先日、日本の二輪のレースチームが今季から(全日本ロードレースで)イタリアのオートバイメーカーのバイクを使うことになり、イタリア大使館で発表会が行なわれました。イタリアでモータースポーツが文化になっているからこそ大使館での発表が行なわれたのだと思うんです。駐日大使も登場するなんて、日本ではまず考えられないことです」 「日本ではまだモータースポーツは文化にまではなっていない。でも文化にしていきたいと思います。モータースポーツは、重要なコンテンツだと思っているんです。アジアの中では、今は日本のモータースポーツが圧倒的ですが、他国に抜かれる前に文化として確固たる地位にしたい。それをアジアに展開することができれば、日本経済や日本の新しい価値観やサービス、いろんな部分の強化に繋がると思います」 そういう時代が来るのは、そう遠い未来の話ではないのではないかと、三木氏は考えている。 「私は、意外と近いんじゃないかと思っています」 そう三木氏は言う。 「なぜ近いと感じるかと言うと、UNIZONE のサポートをして1年目には様々なハードルがありましたが、進み始めると意外と早く進んでいくなと感じました。そして、何よりも私自身としてもそんなに待っていられませんからね」
田中健一, 戎井健一郎
【関連記事】
- ■野尻智紀がモータースポーツをもっと広めたいと考える理由「チャンピオンを獲っても何もなかった……でも好きなんですよ、レースが!」
- ■「モータースポーツの魅力を知ってほしい!」岩佐歩夢がプロデュース。スーパーフォーミュラ・キャラバンがジャズドリーム長島で開催決定
- ■ウイリアムズF1、育成加入の松井沙麗は「間違いなくスピードが強み」当面の目標はF1アカデミー昇格に
- ■ニッポンのモータースポーツ界の革命。初代日本人フォーミュラEドライバーの佐藤琢磨に尋ねる東京E-Prixの意義「ファンとレースの距離が縮まった瞬間だった」
- ■大阪が目指す、新しいF1開催のカタチ。大阪観光局の溝畑宏理事長「鈴鹿はリスペクトしつつ、ファンの皆さんに『すごい』と思ってもらえるモノを作る」