ビットコイン下げ幅縮小、週間での下落後-小規模トークン上昇相次ぐ
(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)ビットコインは23日の取引で下げ幅を縮小した。これに先立つ1週間は、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利以降で初の下落を記録していた。同日には多くの小規模トークンも上昇に転じた。
ビットコインは23日に一時2.8%下げた後、ニューヨーク時間午後4時39分(日本時間24日午前6時39分)時点で1.2%安の約9万3962ドル。17日に記録した最高値から約13%下落した。22日までの1週間に7.5%下落していた。
イーサやドージコインなど小規模トークンを含めたより広範な仮想通貨の指数は、下げを消して1%強の上昇となった。ドージコインは約4%上昇した。
暗号資産市場は、トランプ次期政権下で業界に有利な規制環境になるとの楽観論と、インフレ高止まりで米利下げペースが鈍化するとの懸念の間で揺れ動いてきた。一方、共和党の上院院内総務に就任するスーン議員は次期議会委員会の人事を発表。暗号資産に好意的な姿勢を示すバーニー・モレノ次期上院議員(共和)が銀行委員会に割り当てられた。
流動性プロバイダー、アルベロス・マーケッツのトレーディング担当ディレクター、ショーン・マクナルティ氏は「ビットコインは年末にかけて9万ドル台を維持する見通しだが、それを下抜けすれば、さらなる売りを招くかもしれない」と指摘した。
原題:Bitcoin Pares Early Loss After First Weekly Drop Since Trump Won(抜粋)
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Suvashree Ghosh