先生は富高生 小中学生に勉強教える 富山・舟橋今町公民館
富山市舟橋今町公民館で8日、富山高2年生が先生役となって地域の小中学生に夏休みの勉強を指導した。高校生の発案で初めて企画され、子どもたちが交流を深めた。 富山高の授業の一環で、舟橋今町在住の生徒が町内会に取り組みを提案した。山﨑義道さん(16)は「家で勉強できないので、公民館を開放してくれたら自分も勉強するかなと思った」と話す。 勉強会は7、8日の2日間行われた。算数や理科のドリルに向き合う小中学生に高校生が付き添い、問題が解けると明るい声を響かせた。参加した小中学生は、コロナ禍前は地域の行事をはじめ、鬼ごっこをしたり自転車に乗ったりして遊んだ顔見知り。山﨑さんは「高校生になると会うことが減ったのでいい機会。地域の活動を大事に続けていきたい」と話した。 山﨑さんの近所に住む芝園中1年の山﨑そよさん(13)は「今までは遊んでいるだけだったけれど、勉強を教えてもらうことで、ずっと仲良くなれるかな」とはにかんだ。活動を受け入れた舟橋今町町内会の横田龍大会長(50)は「交流が再開するきっかけになり、ありがたい。伝統になればいい」と期待した。