動き加速する2025年F1ドライバーラインアップ! ペレス残留決定で、次なる注目は角田裕毅の去就とメルセデスの”残り1席”
■角田裕毅はRBに残るのか?
最近ではそのアストンマーティンを上回る速さを見せているRBは、まだいずれのシートも決まっていない。一時はダニエル・リカルドとリアム・ローソンになるのではという話も出ていたが、角田裕毅の今季の充実ぶりは、レッドブル陣営としても無視できないモノであり、今では最有力候補と目されている。ただその角田には、他のチームも興味を持っているという噂もあり、移籍を選ぶという可能性もないとは言えない。 また角田が残留することになった場合、そのチームメイトにはローソンやFIA F2で頭角を表し始めているアイザック・ハジャーの名も上がる。また、岩佐歩夢がスーパーフォーミュラで好結果を残すことができれば、候補のひとりとして浮上することもできるだろうが、日本人ドライバーふたりでラインアップを形成するというのはなかなか現実的ではないかもしれない。F1の長い歴史の中で日本人ドライバーのコンビとなったのは、2006年のスーパーアグリ、佐藤琢磨と井出有治、そして佐藤琢磨と山本左近の2例のみである。 アルピーヌはピエール・ガスリーが残留する可能性は高いと見られるものの、そのチームメイトは不明。最も有力と見られるのはリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンだが、ミック・シューマッハーの名も取り沙汰されており、まさに”サラブレッド対決”といった様相だ。 ハースは、ニコ・ヒュルケンベルグがザウバーに移籍するために、離脱が決定済み。ふたつのシートのうちひとつは、フェラーリ育成のオリバー・ベアマンが獲得する可能性が高い。ベアマンは今季第2戦サウジアラビアGPで、虫垂炎のため欠場となったサインツJr.の代役として、フェラーリからF1デビューを果たした。急遽のF1ドライブだったにも関わらず、ベアマンは堅実な走りを見せて7位入賞。来季のF1デビューは決定的と見られる。 ただ新人のベアマンを起用するとなった場合、ハースとしてはもう1台のマシンに、安定したパフォーマンスを発揮できるベテランを起用したいところ。現在の所属ドライバーであるケビン・マグヌッセンは、チームプレイには徹しているものの、パフォーマンスという面では不満もあるはずだ。また、アルピーヌを離れるオコンの名前も上がるが、先日のモナコGPなど、チームプレイヤーとしての資質に欠けるように見える部分もあり、その可能性も高くないように見える。そんな中で角田裕毅の名前も上がるが……チーム代表の小松礼雄氏との日本人コンビというのも、興味深くはある。 ウイリアムズは、前述のとおりキミ・アントネッリを起用する可能性が高いと見られる。もうひと席はすでにアレクサンダー・アルボンとの契約を延長しており、ラインアップはほぼ決定済みとも言えそうだ。ただ問題はキミ・アントネッリが来なかった場合。その際にはサインツJr.やオコン、さらには角田らの名も取り沙汰される。