【バドミントン ジャパンオープン】「ストレートで終われてホッとした。決勝はどれだけ楽しめるかにフォーカスしたい」(山口茜)
ダイハツ・ジャパンオープン(横浜アリーナ/SUPER750)は、8月24日、大会5日目の競技を実施。各種目の準決勝が行なわれた。女子シングルス準決勝でスパニダ・カテソン(タイ)に2-0で勝利した山口茜のコメントを紹介する。 ――最後は、しんどそうだったが、ストレートで勝ち切れた 勝ててホッとしていますし、ストレートで終われて、一番、安心しています(苦笑)。 ――2ゲーム目の終盤、リードされてから盛り返した ストレートで終わりたい気持ちもありましたし、自分が(積極的に)いきすぎているところもありましたし、正直に言えば2ゲームはもっていかれたかなという気持ちもあったので、1回落ち着いてラリーをして、次につながる展開を探した方がいいかなと思ったら、結構、相手が嫌がっている雰囲気だったので、チャンスあるかなという感じでした。 ――ストレートで終わって安心したのは、体力の問題? (試合の流れや会場の)雰囲気的に? フィジカル面では、本当に準備不足だなというところはあるので。多分、この(ホームの)環境なので、ファイナルも頑張ることはできると思いますけど、自分が楽しくやれるかというと、我慢、我慢(の展開)になってくるのかなと思うので。やっぱり、ここまで来たら(ファイナルまで競って、より)勝ちたい思いも出てくると思いますし、そうなると変なプレッシャーもあって、プレーが縮こまってしまうのが嫌だったので、とりあえず、思い切ってやろうかなと思いました。 ――準備不足と言いながら、決勝進出ですが? はい。よくわからないです(苦笑)。 ――昨日は、お客さんも一緒に楽しんでいるような歓声。今日は、心配してくれているというか、後押ししているような声援に聞こえましたが、どう感じた? 今日は、前の試合(女子ダブルスで日本の中西/岩永が敗れた)の雰囲気もあって、出だしから、お客さんの方から盛り上げてもらっている感覚がありました。最後、意図せずにですけど、お客さんも「あっ、やばいな」という雰囲気で(笑)、拍手も起きて、応援してくれて。(追いつかれて)意図せずにですけど、盛り上がるような展開になって、よかったかなと思います。 ――4度目の優勝を果たせば、過去最多に並ぶが? はい。あまり、プレッシャーをかけないでください(笑)。まあ、もちろん、ここまで来て、優勝がほしいですけど、それよりも、この大会のこれまで通り、どれだけ楽しめるかは、自分としても課題というか(テーマだ)と思うので、引き続き、そっちにフォーカスしてやれたらと思っています。 ――今、どんなプレーができている? 自分の中から出てきたアイデアを、ミスを恐れたり、守りに入ったりせず、積極的にやれている部分はあるかなと思います。それを最初からラリーをして我慢をしてやっていこうという守りの意識でなく、攻めの意識じゃないけど、自分も楽しむ、見ている人も楽しませるというのが、うまくやれているんじゃないかなと思います。 ――ノンプレッシャーだからこそ? そうですね。最初がノンプレッシャーだったので、そこはうまく継続できているかなと思います。 ――決勝戦というのは、ほかの試合と違って、勝ちたい気持ちが大きくなるもの? 基本的に、決勝まで残れているときは、調子がいいときなので、そこまで勝ち負けを気にせず、自分の調子のいい状態で、いろんなことができるので、勝ち負けよりは、楽しくやれていることが多いのかなと思います。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部 写真/黒崎雅久