【夏の甲子園】大谷翔平、菊池雄星を育てた指揮官も認める花巻東・藤原凛人のポテンシャル
消化不良の高校生活と言ってしまえば、それまでかもしれない。だが、のちに「必要な3年間だった」と振り返る時間になるはずだ。 偉大な先例もある。今季ルーキーながら19ホールドと活躍する西舘勇陽(巨人)は、高校3年夏の甲子園は打ち込まれて初戦敗退を味わっている。その後、西舘は中央大での4年間を経て、ドラフト1位指名を勝ち取るほどの投手に成長した。 最後に佐々木監督は、思いを込めてこんなメッセージを送った。 「藤原はここがゴールの選手じゃないことだけは間違いありません。この先、まだまだ可能性を秘めている選手ですから、大学に行っても期待し続けたいですね」 野手として三振、三振、三振、ニゴロ。 それは黒歴史ではない。いつか「藤原凛人の伝説」として、2024年の夏が語られる日が来る可能性は十分にある。 「高校野球2024年夏の甲子園」特設ページはこちら>>
菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro