みずほFGと楽天Gが提携カードを発行へ、法人向けでも協力拡大
(ブルームバーグ): みずほフィナンシャルグループ(FG)と楽天グループは14日、みずほ銀行と楽天カードの提携によるクレジットカードを12月3日から発行すると発表した。両社グループによる資本業務提携の一環。
同日会見したみずほFGの木原正裕社長は「楽天のサービス、みずほのサービスを融合し、ポイントを活用しながら利便性、利得性の高いサービスを提供する」と説明した。
みずほFGは楽天カード株式の14.99%を約1650億円で取得することで合意し、戦略的な資本業務提携を結んだと13日に発表した。「楽天経済圏」との金融を通じた連携を強めたい意向だ。一方、みずほFG傘下のユーシーカードやオリエントコーポレーションも加え、楽天側とのカード・リテール戦略の提携拡大を図る。
木原社長は「ユーシーカードは法人カードに強みを持つ」と指摘。楽天Gの課題は、楽天市場に加盟しているサプライヤーの資金繰りだとした上で「消費者、企業の支援を双方で行っていく」との考えを示した。
楽天カードの中村晃一副社長は「法人業務でも拡大して成長を加速させたい」として、法人向けカードの提供などを検討する考えを示した。みずほのノウハウを生かした事業展開が可能だと考えているという。
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Hideki Suzuki