RIZIN大みそか、メインの鈴木千裕対クレベルは「とってもとっても深い時間」と榊原CEO クレベル「3時4時でもいい」
「格闘技・RIZIN DECADE」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ) RIZINが5日、都内で記者会見を開き、恒例となっている大みそか大会の開催と、RIZINフェザー級王者・鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=に元王者クレベル・コイケ(35)=ブラジル=が挑戦するタイトルマッチの実施を発表した。 【写真】バッチバチ!フェイスオフでにらみ合う鈴木千裕とクレベル・コイケ 大会名は大みそかの開催が10回目となることから「RIZIN DECADE」。2度目の防衛戦となる鈴木は、7月の超RIZINでボクシングのレジェンド、マニー・パッキャオとボクシングに準じたルールでの対戦が決まっていたが負傷欠場しており、今回が復帰戦となる。 両雄は昨年6月、クレベルの初防衛戦で対戦するはずだったが、クレベルが体重を400グラム超過して王座を剥奪された。変則で実施された試合では1ラウンドにクレベルがアームバーを極め、記録上はノーコンテストとなった。 榊原信行CEOは「10回目の大みそかを締めくくるメインカード、そう思っております」と、メインイベントとすることを明言した。 鈴木は「前回、試合した時に、ノーコンテストですけど自分の中では負けを認めてるので、悔しいけど。大みそかにリベンジして、本当のチャンピオンになる」と宣言。負傷していた拳は「100パーセント。問題ない。大丈夫です」とした。 以前はパトリシオ・ピットブル戦を臨んでいたが「僕はチャンピオンなので、来る相手を迎え撃てるだけなので、それがクレベル選手なので納得ですし、ピットブル選手は(今回)来られなかっただけなので、そこは問題じゃない」と納得。 榊原氏は「ピットブル側、ベラトール側からは強く、ぜひやらせてくれとオファーはいただいていました」と明かし、「10回目のRIZINとして何が正しい選択か考えた時に、ピットブル選手と団体の威信をかけてというような形で向き合うよりはクレベル・コイケ。ノーコンテストにはなったけど負けてる事実がありますしね。この2人が戦うことは、RIZINの歴史を刻んでいく上では、10回目の節目には必要だろうなということでこのカードを選択した」と説明した。 節目の大会でメインを務めることを、鈴木は「RIZINのアマチュアトーナメントで優勝した時、さいたまスーパーアリーナの休憩時間にやらせてもらって勝った時に『俺いつか絶対チャンピオンになって、大みそかメインで試合やります』と宣言したので、10周年目でかなったのでめちゃめちゃうれしい。だからこそしっかり勝って最高の10周年をRIZINに迎えさせるし自分も迎えるんで、超楽しみですね」と大歓迎。 クレベルも「RIZINの10回目にメインイベントでやるのは本当に素晴らしい。(他の選手の)皆も大みそかのメインイベントしたい。(その中で)10年目で戦えるのはうれしい」と大喜びだ。 鈴木は「(クレベルは)スタイルが確立されてるので、そこに対してどれだけ自分をぶつけるか。100パーセントの鈴木千裕を当てれば勝てると思う。(フィニッシュは)パンチのKOです。去年できなかったことをやります」と宣言。 クレベルは「前の試合で世界のトップ選手のアーチュレッタ選手に勝って自信になった。千裕も(前回は)新人って感じだったが、絶対もっと自信がある。でもそれだけ。私が絶対に極める。一本勝ちです。間違いない」と言い切った。 なお、試合の時間帯について、榊原氏は「年をまたがずに除夜の鐘とともに行われるのか、年をまたいでニューイヤーになってから行われるのか。とってもとっても深い時間にこの2人に戦っていただくことになることだけは確かです」と明かした。クレベルは「時間なんでもいいよ。(午前)1時3時4時なんでもいい」、鈴木も「自分は(昨年11月に)アゼルバイジャンで、日本時間で夜中の3時ぐらいの試合を味わってるので、そこは問題ない」と、ともに受け入れていた。