守田英正「いいところばかり出てくるけど…」 3バック新布陣で大勝した裏で感じた課題とは
サッカー日本代表は9日、26年北中米W杯アジア2次予選のシリア戦(11日、Eピース)に向けて、広島市内で冒頭部分を除いて非公開練習を行った。 守田英正(スポルティング)は6日のミャンマー戦にボランチで先発。第2次森保ジャパンで初めて試合開始から3バックの新布陣にトライした中、中盤で攻守の舵取り役を担い、5―0の大勝に貢献した。「攻撃の時に立ち位置を決めたり、スタートからスリー(バック)の試みはほぼ初の試合だった。それでもあまりノッキングすることなく得点を取れたし、全体的にすごくいい内容だった」と手応えを感じていた。 「ただ…」と、大勝の裏で見えにくかった課題について言及した。 「もっと立ち位置も動き方もそうだし、3をした時のメリットとデメリットをもっと把握しなきゃいけない。相手が強くなるほど、そこを共通認識できてるかどうかで大きく展開や結果も変わってくるので、あの相手だと見えずらいし、いいところばかり出てくるけど、ディテール見るとそうじゃないよと全員が分かっておく必要がある」と強調した。 そのディテールとは―。3バックに中盤底の守田を加えた4人でビルドアップする中で、改善点も見えた。「僕は最初から6番っぽく真ん中で構えて(旗手)怜央を1個あげて、(鎌田)大地と怜央で左を流動的に攻撃させて活性化させようと3人で話してたけど、右はどうしても作りの部分で枚数が足りなくなると予想してた。(菅原)由勢や(堂安)律みたいな選手に空走りだったり、あまりボールを触らせてあげられない時間も前半は続いたので、ちょっとかわいそうだった」と振り返った。 さらに「僕がもうちょっとボールホルダーに寄りさえすれば…例えば橋岡(大樹)が持った時に、僕が1歩、2歩寄れば相手のボランチも僕についてきたはずなので、そうすると1個前の大地が逆サイドから受けられる。そういう僕のポジショニングや気遣いももうちょいできたなと思う。ボールの回し方とか、すごい全員がアピールしたいし、得点取りたい、数字残したいので、そこが難しいところだと思う。今回、律とかは自制してくれた。もっと動きたかっただろうし、それでも最後ちゃんとつめて数字残すし、与えられた役割が分かってる。そういう選手が1人でも増えるともっと良くなる」。26年北中米W杯で優勝を掲げる中、細部を突き詰めながらレベルアップしていく必要性を感じていた。
報知新聞社