能登半島地震から1週間 被災地支援した団体「現地は寒さとの闘い」「長期戦に」【長野】
能登半島地震が発生してから1週間です。 被災地からの要請を受けた小布施町の団体が、家屋の撤去作業などの支援活動を続けています。 被災地の現状と課題は…団体の代表に話を聞きました。 ■日本笑顔プロジェクト・林映寿代表 「地震の場合はかなり広いエリアでライフラインが止まって、コンビニもガソリンスタンドも休業なので、地震は水害よりも支援するハードルが高くなる」 小布施町に本部を置く民間の災害復興支援団体「日本笑顔プロジェクト」の代表・林映寿さんです。 現地のボランティアから要請を受け、3日の早朝、重機を積んで現地へ向かいました。 向かったのは石川県珠洲市。 行政と連携し道をふさいだ土砂の撤去作業などに当たりました。 ■日本笑顔プロジェクト・林映寿代表 「到着してもライフラインがない形で、この時期で避難をしている人は寒さとの闘いだと話していた」 冷え込みが厳しさを増す中、車で避難生活を送る人が多いといいます。 ■日本笑顔プロジェクト・林映寿代表 「燃料、ガソリン・軽油・灯油が比較的少ないし消費量も冬ということもあって(多い)」 ■青木智則記者 「滋賀県の消防隊の職員が4人ほど中に入っていきました」 現在も続く行方不明者の捜索。 それを阻むように何度も地震が襲います。 林さんは一度長野に戻りましたが、残ったメンバーが警察や消防と行方不明者の捜索などに当たっています。 日本笑顔プロジェクトは東日本大震災をきっかけに立ち上げられました。 2019年の台風19号災害でもボランティア活動に取り組みました。 ■日本笑顔プロジェクト・林映寿代表 「台風19号災害の時に多くの人に助けてもらったり勇気をもらった。 現場に行って行政や被害を受けた人の生の声も聞くことができたので今後しっかり計画をしながら長期戦に備えたい」 ただ、その「長期戦」に懸念があります。 ■日本笑顔プロジェクト・林映寿代表 「どう考えてもこれからすぐ春になるならいいが、 どんどん寒くなる中でいくら燃料を必死に持っていっても限界があるだろうし」 「避難弱者の高齢者や小さい子どもはそこにいるよりは安全な場所に移動させてあげる支援も本来は国にしてもらうべきなのではないかと思う」 今後は自分たちが得意とする重機や燃料で支援をしたいと考える林さん。 再び被災地へ向かう予定です。