バイデン大統領の「機密文書問題」訴追せず 理由は“記憶のあいまいさ”
アメリカのバイデン大統領の自宅などから機密文書が見つかった問題で、捜査をしていた特別検察官は8日、バイデン氏を刑事訴追しないと結論づけた報告書を公表しました。 バイデン大統領の自宅などからは副大統領時代の機密文書が見つかっていて、特別検察官は8日、捜査報告書を公表し、「刑事責任を負わせる正当な理由はない」と結論づけました。 報告書はバイデン氏が故意に機密文書を持ち出したとしていますが、バイデン氏の記憶があいまいなことや、捜査に協力的だったことなどを理由に、訴追しないとしています。また、「裁判になれば、バイデン氏は事情聴取の時と同じように記憶力が悪い善意の老人としてふるまうだろう」として陪審員に有罪の確証を示すのは難しいとの見方を示しました。 バイデン大統領「私の記憶力は大丈夫だ。大統領として何をしてきたか見てほしい」 機密文書の扱いをめぐっては、トランプ前大統領も不正に持ち出した疑いで起訴されています。トランプ氏は、声明で「司法制度の二重基準が証明された」などと反発しています。