「auマネ活プラン+」、金融特典そのままに決済関連特典を拡充させて新登場
KDDIと沖縄セルラーは26日、auの料金プラン「auマネ活プラン+」を12月3日から提供すると発表した。月額料金は「auマネ活プラン+ 5G/4G」が月額8778円、Netflix(ネットフリックス)などのサービスとセットになったバンドルプランも用意される。 【画像】KDDI パーソナル事業本部 マーケティング本部 副本部長の渡邊和也氏 KDDIグループの金融サービスを利用すると、利用状況に応じて特典を受け取れるもので、提供中の「auマネ活プラン」の特典から拡充された。基となる通信プランも「使い放題MAX+」(12月3日提供開始)となり、テザリングやデータシェア時の容量制限が60GB/月となったほか、月間のデータ通信利用量が200GBを超えた場合、当月末までの通信速度が最大5Mbpsに制限される。 たとえば、「auマネ活プラン+ 5G/4G」(月額8778円)から対象のインターネット回線契約で割り引かれる「auスマートバリュー」(月額-1100円)が適用されると、8778円-1100円の7678円になる。 ■ 資産形成の特典はそのままで決済利用特典を拡充 KDDI パーソナル事業本部 マーケティング本部 副本部長の渡邊和也氏は、現行の「auマネ活プラン」は好評で累計契約者数は11月に140万人を突破したと説明。一方で、ユーザーから「1年限定特典が永年特典ならいいのに」や「決済で還元上限を達成するのが難しい」、「自分が一体いくら得なのか把握したい」といった声があり、渡邊氏は「声をしっかり取り込んで進化したプラン」と胸を張る。 金融サービス利用の特典では、資産形成の特典に大きな変更はない。たとえば、auじぶん銀行の金利優遇特典では、税引き前の円普通預金金利が+年0.05%、au PAYゴールドカード会員なら合計+年0.10%となる。また、auカブコム証券での投資信託積立時の引き落としにau PAYカードを利用した場合、最大3%還元される。 今回の目玉は、決済サービス利用時の特典拡充だ。 まず、キャッシュレス決済のau PAYでは、プラン特典で+1.5%、au PAYゴールドカード保有者は+4.5%還元される(上限はどちらも1500ポイント/月)。加えて、au PAYゴールドカードユーザーは、新設されるポイントアップリワード特典で最大+5%還元(上限1000ポイント)され、ベースポイントとあわせて最大10%還元を受けられる。この特典に期間は定められていない。 また、au PAYカード決済特典では、au PAYカードで+1%、au PAYゴールドカードで+4%(上限はどちらも1500ポイント/月)還元される。 サービス利用・支払い特典では、au PAYカード会員(ゴールドカード、家族カード含む)であれば毎月300ポイント、auじぶん銀行の口座を保有していると毎月300ポイント、通信料金の支払いにau PAYカードを設定し、そのau PAYカードの引き落とし口座にauじぶん銀行を設定すると毎月400ポイントが進呈される。現行の「auマネ活プラン」から、通信料金支払時特典の条件や進呈される特典(au PAY残高→ポイント)が変更される。 決済サービス利用時の特典では、au PAYゴールドカードユーザー向けの特典が特に拡充されたかたち。渡邊氏は、決済特典を「新プランの目玉、物価高で家庭の出費が増える中、マネ活プラン+でお得を実感いただきたい」とコメントする。 ■ 最大4000ポイントが無理なくためられる 総務省の「2023年家計調査報告」によると、2人以上世帯の平均消費支出は合計約29.4万円で、そのうち食費は8.7万円、家賃光熱費が4.2万円、ショッピングが5.2万円になっている。渡邊氏は、食費のうち3.3万円をau PAYで決済し、家賃光熱費とショッピングのうち3.7万円をau PAYゴールドカードで支払えば、毎月上限の4000ポイントを獲得できると説明。 これに、au利用料金の支払いやau PAYカード、auじぶん銀行口座の保有特典などそのほかの特典を含めると、毎月約7400円相当と「使い放題の料金プランに近い金額が還元される」(渡邊氏)とアピールした。 ■ お得を“見える化”する取り組み 実際にマネ活をしようとすると、金融関連の知識やどれだけお得になるのかわからないユーザーも少なくない。 同社では、auショップなどでユーザーのマネ活を後押しする「auマネ活セミナー」を開催している。参加費は無料。 また、マネ活プラン加入後にも、特典の達成状況やお得額を確認できる「auマネ活ポータル」を、12月3日にリニューアルする。決済利用特典などの達成状況や条件による特典適用状況、毎月どれだけ特典を受け取れているかの状況が確認でき、「他社にはないプラン専用ポータルサイト」(渡邊氏)とした。
ケータイ Watch,竹野 弘祐