痛みがなくても要注意!膝トラブルの予兆「ひざ音」をセルフチェック
ひざ音の進行は3段階!音が変化したときは気を付けよう
ただし、気を付けたいのが、膝の炎症が進行して軟骨がなくなってしまった結果、音が消えてしまうケースです。 もし、膝の腫れや痛みが引いて音が消えたなら良くなった証拠ですが、膝の腫れや痛みがあるのに音がしない場合は、膝の内部で病気が進行していると考えられます。 一度でもひざ音を感じたことがある方は、その後、ひざ音がしなくなったらむしろ要注意、と覚えておいてください。
人工関節は最終手段!手遅れになる前のケアが大切
ひざ音が教えてくれる代表的な病気が、変形性膝関節症です。 変形性膝関節症の原因に、加齢や女性ホルモンの減少などがあります。そのため、更年期女性は特に関節を傷めやすい時期といえます(※変形性膝関節症の要因はその他にも、外傷や遺伝的因子など、さまざまなものがあります)。 膝関節の悪化を防ぐには、膝の音や違和感が気になり始めたときが受診のチャンスです。レントゲン検査などで膝に変形が見つかってもすぐに人工関節置換手術を受ける必要はなく、その状態に適した治療を始められます。 実は、私自身も少し膝に変形があります。変形した膝関節を見て、人工関節に変えるように勧める医者もいることでしょう。でも、膝関節は男女ともに加齢により徐々に変形していくもの。「変形=痛み」ではないのです。 また、人工関節は体にとっては異物です。そして、一度人工関節にしたら、元には戻せません。 人工関節置換手術は金銭的な負担だけではなく、心身にも負担がかかります。膝の違和感を放置せず、「ひざ音」を感じたときに早めにケアすれば、自分のパーツを温存できます。 人工関節は、あくまで最終手段です。「ひざ音=膝が自分の力で治りたいSOS」と考えて、早めに受診して適切な治療を受けましょう。
膝ケア開始度のチェックリスト
「ひざ音」以外にも、膝トラブルにつながる予兆はあります。以下のチェックリストで確認してみてください。 □膝から、いつもと違う音がする □膝にこわばりを感じる □ 動き始める時に膝の音がする □ 曲げ伸ばしすると膝の音がする □ 階段を上り降りする時に膝の音がする □ 膝が腫れているまたは熱感がある □ 激しいスポーツをしている、していた □ 過去に膝にけがをしたことがある □ 座ったり立ったりが多い生活をしている □ 最近歩き方が変わってきた 1つでもあてはまる項目があれば、将来の膝トラブルにつながる可能性があります。早めに膝ケアを始めましょう!