錦織圭のコーチが大手術を経て現場復帰!「ビーストが僕たちと一緒にいるところを見られて嬉しい!!」<SMASH>
度重なるケガからの完全復活を目指す男子テニス元世界ランク4位の錦織圭(現224位)が8月18日に自身のX(@keinishikori)で公開した1枚の画像に大きな反響が上がっている。 【画像】チャレンジャー大会に備えて練習する錦織を見守るミルニー氏 来週からのチャレンジャー(下部大会)参戦に向け、練習拠点であるIMGアカデミー(アメリカ・フロリダ州)のクレーコートで調整を行なっている34歳の錦織。「ビーストが僕たちと一緒にいるところを見られて嬉しい!!」との言葉を添えた今回の投稿画像では自身がサービスを打つ瞬間を写しているのだが、そこに昨年末に脳腫瘍の大手術を受けたコーチのマックス・ミルニー氏(ベラルーシ/元複世界1位/47歳)の姿が収められているのだ。 現役時代に196センチの長身から繰り出す強烈なサービスと、相手に襲いかかるようなネットプレーを武器に「ビースト(野獣)」の愛称で親しまれたミルニー氏は昨年11月頃から頭痛の症状に悩まされ、同12月に受けたMRI検査で脳腫瘍が判明。今年1月には母国の首都ミンスクの病院で約8時間にも及ぶ開頭手術(頭蓋骨を広範囲に開窓する外科的手術)を決行した。手術は無事成功し、その後は長年定住している米国で懸命なリハビリに励んでいた。 上記の投稿を見たファンからはミルニー氏の復帰を喜ぶ声が多々寄せられ、いいね!の数も1700件を突破。19年10月から錦織を指導しているミルニー氏と、今年初めに新コーチとしてチームに加わったトーマス・ヨハンソン氏(スウェーデン/元4位/49歳)のケミストリーが錦織のプレーにどのような変化をもたらすか、楽しみにしている人も多いことだろう。 先のパリ五輪では初戦敗退を喫した錦織。それでも五輪後初の公式戦出場となった前週の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハード/ATP1000)では完全復活を彷彿とさせる素晴らしいプレーを披露し、約3年3カ月ぶりに四大大会に次ぐマスターズで8強へ進出。大会後の世界ランキングでは576位から200位台へ一気にジャンプアップを遂げていた。 今後は26日に開幕する今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)には出場せず、ランキングポイント加算を目的としてチャレンジャーを回る予定。現状では全米期間中に開催される「コモ・チャレンジャー」(8月26日~9月1日/イタリア・コモ/クレー/CH75)と「AONオープン・チャレンジャー」(9月2日~8日/イタリア・ジェノバ/クレー/CH125)にエントリーしている。 文●中村光佑