65歳以降で「居酒屋」で働くのは無謀?お酒も好きだし顔見知りばかりの店なら問題ないですよね?
昨今は、定年後もさまざまな形で働き続ける人が増えてきているため、老後の働き方について考えることもあると思います。 「お酒が好きなので居酒屋で働きたいと思っているのだけれど、顔見知りばかりの店ならばできるかもしれない」と考えている人のために、高齢就業者のうち、飲食店で働いている人の割合や、居酒屋で働くことに向いている人の特徴をご紹介します。 65歳以上の仕事選びのポイントもまとめましたので、参考にしてください。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
高齢就業者のうち飲食店で働いている人の割合は?
総務省統計局が発表した「統計からみた我が国の高齢者」によると、高齢者就業者数は19年連続で増加して、2022年には過去最多となっています。 そんななか、就業者総数に占める高齢就業者の割合は13.6%を占め、日本の高齢者の就業率は、主要国の中でも高い水準になっていることが分かります。 そのうち「宿泊業、飲食サービス業」で働く高齢就業者数は59万人で、就業者数に占める高齢就業者数の割合は、15.5%です。2012年には39万人(10.4%)であったため、10年間で5%以上増加しています。
65歳以上の仕事選びのポイントは?
株式会社パーソル総合研究所が実施した「働く10,000人の就業・成長定点調査」によると、高齢就業者が仕事選びで重視するポイントには、次のようなものがあります。 ・通勤の便がよい ・やりがいを感じられる ・自分のやりたい仕事である ・自分の能力や個性が生かせる ・働く時間を選択できる ・自律的に自分の判断で仕事を進められる ・キャリアを活かせる 例えば、現役時代の仕事とは関係がなくても「自分のやりたい仕事」として居酒屋で働くことを選択するのもよいのかもしれません。
65歳以上で居酒屋で働くのに向いている人の特徴
「65歳以上」という年齢を考えると、体力がある人でなければ、居酒屋で働くことは難しい可能性があります。仕事中は立ちっぱなしになることが多く、忙しい時間帯はなかなか休めないため、体力に自信がない人には厳しい仕事かもしれません。 また、お酒や料理が好きな人であれば、仕事を早く覚えられるだけではなく、お客さまとのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。 もちろん、顔見知りばかりのお店で働けるとは限りませんし、仮に働けたとしても、まったく知らないお客さまが来店することもあるはずです。そのため、人と接することが好きな人や、臨機応変な判断ができる人であれば、安心して働ける可能性があります。