バルセロナ会長ラポルタ、チャビと比較しながらフリックへの期待を寄せる「選手たちを絶対的に信じる監督が必要だった」 | ラ・リーガ
バルセロナは25日、今季からトップチームを率いるハンジ・フリック監督の入団会見を開いた。その場でジョアン・ラポルタ会長が、チャビ・エルナンデス前監督と比較していることをうかがわせる発言をしている。 ラポルタ会長はフリック氏が、チームを導くにふさわし人物と確信している様子。その中で、ドイツ人指揮官が選手たちを「絶対的に信じている人物」であることを強調した。 「彼はこのクラブに新鮮な風を送り込んでくれる。新たに前進するためには、彼のプロフェッショナルが必要だったんだ」 「私たちは彼の経験、練習方法、信頼の伝え方を評価した。選手たちに新たな推進力を与えてくれる彼の意欲、期待を目にすることができたんだよ。選手たちは、彼らのことを絶対的に信じている人物を必要としていたんだ」 「経験、努力をする文化、規律、このクラブの組織やラ・マシアに対する信頼……私たちはそうした要因によって彼のことを選んだ。トップチームが差し迫った現在に挑んでいくための新しい推進力……それを与えてくれる監督としては彼が最も適当だ。彼は大きな確信、決意でもって取り組んでくれるだろう」 ラポルタ会長は4月下旬、今季限りで退任する予定だったチャビ氏の慰留に成功しながらも、それから1カ月後に急遽解任。チャビ氏の「ファンは今のバルサが25年前と違うことを理解しなくてはならない」「今の監督は『この選手とこの選手とこの選手がほしい』と言えないんだ」といった発言が、現陣容を信頼していないものと受け止めて考えを改めた。 ラポルタ会長は解任後、「チャビが言っていることには変化があった。公の場、またはSDとの話し合いでチームに根本的な変化をもたらそうとしていたんだ。少し前には現陣容を盲目的に信じていると言っていたのだがね」と語っていたが、今回のフリック監督の入団会見でチャビ氏に失望し、フリック監督に期待を寄せる要因を明確にしている。