定年後(60歳~69歳)の「平均年収」はいくら?どのような職業が多い?
定年後の生活に不安を抱えている方は多いでしょう。特に、定年を迎えた後の生活に大きな影響を与えるであろう「定年後の年収」を事前に把握しておきたい方は多いはずです。 そこでこの記事では、定年後(60歳~69歳)の平均年収をご紹介します。また、どのような職業に就く方が多いのかについても併せて解説します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
定年後(60歳~69歳)の平均年収は?
国税庁が発表する「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、男女別の定年後(60歳~64歳、65歳~69歳)の平均年収は表1の通りです。 表1
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成 男性・女性問わず、65歳を超えると平均年収が減少していることが分かります。 ただし、この調査では従業員が1人の小規模事業者から、従業員が5000人以上の大規模な事業所まで広く調査しています。さらに、パート・アルバイトを含む従業員と役員までを対象としていますので、あくまで参考値として捉えてください。
定年後(60歳~69歳)に就いている主な職業は?
厚生労働省が発表する「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、定年後(60歳~64歳、65歳~69歳)に就いている職種の人数(男女計)は表2の通りです。今回は、割合が大きい職業を5つピックアップしてまとめました。 表2
※厚生労働省「令和4年 賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 表2から、60~69歳の方が働いている職業で最も多いのは「専門的・技術的職業従事者」であり、次いで「事務従事者」「生産工程従事者」となっています。
60歳~69歳の方が多く働く職業から「農業技術者」と「一般事務」の平均年収をご紹介
最後に、60~69歳の方が働いている職業の中から、割合が多かった職業の平均年収を2つご紹介します。 まずは「専門的・技術的職業従事者」に該当する「農業技術者」です。農業技術者は農業の分野において、自然科学や社会科学の知識・技術を必要とする職種です。 厚生労働省によると、平均年収は557万5000円であり、60~64歳では537万4500円、65~69歳では415万9700円になります。 次は「事務従事者」にあたる「一般事務」です。一般事務では、文書の作成や管理をはじめ、メール対応や売り上げ管理などパソコンを使う業務が中心となります。 厚生労働省によると、一般事務の平均年収は490万円、60~64歳では437万9800円、65~69歳では362万5300円とのことです。