「帰省中、義母に『手伝います』と言ったら『座ってて』と返答。後から夫に『あれは手伝うべきだった』と言われ…どうすればよかったのでしょう?」臨床心理士がアドバイス
体と同じく、ココロも健やかな状態でいたいものだけど、メンタルケアはなにかと根性論や「気の持ちよう」で語られがち。悩みは、実は心理学的なテクニックで対処できるものも多いという。そこで、臨床心理士の南舞さんが、読者のお悩みに具体的な対処法をレクチャー。今回は、33歳の女性からのお悩みについて。 【写真】「義両親と過ごすのが嫌…」帰省にストレスを感じている読者の声
義理実家での振る舞い、何が正解?
相談者Yさん:私が悪いの? 何が正解だったのか...... お盆に義理実家に帰省した時の話です。食事の準備に台所に立つ義母に「手伝います」と言ったのですが、「いいのよ、座ってて」と言われ、お言葉に甘えて手伝わずに、子どもの相手をしていました(「何かあればいつでも声をかけてくださいね!」と一応声をかけることはしました)。 自宅に帰ってから夫に「あの時はいいって言われても、手伝ったほうがよかったよね」と言われてしまいました。今になってそんなことを言われても......と思いつつ、私の気が利かなかったのかな? とか、無理にでも手伝えばよかったのかな? とか。いろんなことを考えてしまっています。 あの時私は、どうするのが正解だったのでしょうか。
専門家からのアドバイス
臨床心理士・南さん:Yさん、お悩みありがとうございます。まずは義理実家への帰省、大変お疲れさまでした。義理実家ということで、気を遣う場面も多かったと思います。 まずは、気を遣う場面を乗り切ったご自分を労ってあげてほしいです。そして、Yさんが遭遇した、「いいのよ、座ってて」と言われてしまうこの場面、これってどう振る舞うべきなのか、葛藤する人が多いと思います。きっとYさんも、何が正解なのか迷いながら選択されたんだろうなと思いました。 それなのに、そのことについてご主人に後出しで指摘されるというのは、さらにしんどかったのではないでしょうか。この件については、「今になってそんなふうに言われると困ってしまう」など、はっきりとご自分の気持ちを伝えて良いと思います。 今回の帰省の時間を巻き戻すことはできなくても、今後義理実家に帰省する機会は幾度となくありますし、次の帰省の時にYさんの精神的な負担が少しでも軽くなるお手伝いができたらと思い、私なりに対応策を考えてみましたので、参考になれば幸いです。