実は熱狂的な阪神ファン!明治安田生命・永島社長 営業職員の制度変更を決断 「一日一生」を胸に刻む経営術とは!?
―――女性の従業員が多いと思いますが、女性活躍がさらに進む工夫は? 弊社は営業職員を含めると女性が9割の会社なので、今その一人一人に寄り添うことは大事だと思います。例えば、社内結婚してともに働き続けている場合は、同じ場所で働くようにしていますし、あと他社の方と結婚された人が配偶者の転勤でどこかへ行くときには、そちらで働くように工夫しています。その時その時の環境や希望に応じた職場環境をできる限り実現したいと思います。
人情味ある「関西」が日本や世界をリードする役割になると思う
―――関西経済はどのようにみていますか? 関西は本当に素晴らしい歴史と伝統や文化があって、世界を引きつける観光資源があって、同時にイノベーションの力もすごいじゃないですか。それが両立している経済圏は世界でも稀有な存在だと思っていて、私はこれから世界を引っ張るのは関西だと思っているんですね。関西の人は、例えば関東の人が道に迷っていると声を掛けてくださったりするじゃないですか。すごく人情味、人間味があるんですよね。そういった意味で、これからイノベーションもすごいんだけれども、人情味や人間味がある関西の力が、日本を、世界をリードしてほしいと心から思っております。 ―――社長として歩んでいく先にどんな夢があるのでしょうか? やはりお客さま、地域社会、未来世代、働く仲間との4つの絆を大事にするという弊社のパーパス・フィロソフィーが大好きなので、お客さまや働く仲間が幸せでいることが何よりですし、地域社会が元気になってほしいという思いです。そのために自分が果たせることを一生懸命やりたい、それに尽きますね。これまでに全国277の祭りを支援していますが、地域を元気にしないと日本は元気にならないので、健康と地域社会が一番大事だと私たちは思っています。あとは絆ですね。祭りには絆があって笑顔と感謝が溢れて、本当に大事なものがたくさん詰まっていることを改めて実感しています。
―――最後に、永島社長が考える「リーダー」とは? 時代の大きな転換点の中で、会社の存在する意味を考え続けて、暗闇の中に北極星を見いだして物語を語り、つむぎ、自らがその一部になることによって共感を引き出してみんなで北極星を目指して歩んでいく。そんなリーダーを目指しています。 ■明治安田生命保険 グループの基礎利益は4018億円、法人契約を含めた顧客の数は、1218万人。従業員数約5万3000人。1881年創業者・阿部泰蔵が日本初の生命保険会社「明治生命」開業。その前年に安田善次郎が「安田生命」の前身となる生命保険組織を創立。 2004年合併。 ■永島英器 1963年東京生まれ、1986年東京大学法学部卒、当時の「明治生命」入社。人事部長、常務などを経て21年7月から現職。 ※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している「ザ・リーダー」をもとに再構成しました。