実は熱狂的な阪神ファン!明治安田生命・永島社長 営業職員の制度変更を決断 「一日一生」を胸に刻む経営術とは!?
営業職員には「絆をつむぐ人」であってもらいたい
―――今までで一番大きな決断は? 2022年4月から営業職員の制度を変え、名称を「MYライフプランアドバイザー」とちょっと金融アドバイザー的なものから「MYリンクコーディネーター=絆をつむぐ人」に変えたんです。単なる金融・保険じゃなくて「個と個」とか「個と地域」との絆をつむぐ役割を営業職員が果たすんだと。弊社は140年以上の歴史がありますが、保険金、給付金という形で貨幣的な価値、経済的価値でお客さまに安心をお届けするだけでなく、社会的価値みたいな絆とか健康とかをお届けすることを使命としようという志で「MYリンクコーディネーター=絆をつむぐ人」に名称を変えました。 ―――営業職員の処遇も手を加えられたとか? これまでは、今月の頑張った成果が来月の給料に反映する短期的な視点があったのですが、いまは年間固定にして、より安定的な処遇でお客さまに寄り添ってもらいたいという気持ちで処遇も含めて制度を変更しました。 うちの営業職員は定年75歳なんですが、75歳で引退する時に、実は後継者が娘さんだったりお孫さんだったりすることが非常に多いんですね。これは、大事なお客さまを娘に託す、孫に託すみたいな形でお客さまにとってきっと安心なんだと思います。私は、2世代3世代にまたがる長い絆、太い絆をたくさん目撃しています。ありがたいことだと思います。 ―――営業所は仕事という枠に収まらない、そんな役割ですね。 世の中は今、ジョブ型がちょっと流行じゃないですか。でも私はジョブ型にはしたくないなと決めていて、ジョブ型も良いところはありますが、ともすれば「いまだけ、金だけ、自分だけ」みたいなことになりかねないので。私はメンバーシップ型にこだわっているし、中長期的に長い目線で明治安田生命のパーパスやフィロソフィーを体現できる人にお客さまと向き合ってもらいたいという気持ちが非常に強いですね。
会社の強みは全国3万6000人の営業職員
―――生命保険といってもいろんな種類がありますよね? 例えば、簡単小口でわかりやすい「ライト!シリーズ」であるとか、当社の主力商品「ベストスタイル 健康キャッシュバック」といった商品を中心に20種類以上の保険商品がございます。私は2000年の前後5年ほど商品開発の仕事をしていまして、現在の主力商品「ベストスタイル 健康キャッシュバック」の前身「ライフアカウントL.A.」という商品の開発担当者でもあったんです。当時、保険商品としては珍しいビジネスモデル特許も取りまして、私もその発明者の欄に名前を刻めることができたちょっと思い出深い商品です。 ―――明治安田生命の強みは何でしょう? 全国に約3万6000人の営業職員がおり、営業職員が築く共感とか絆とか、そういった人間力が弊社の最大の強みだと思っています。当社が「何者で、何を目指し、何を大切にしているのか」という会社のパーパス・フィロソフィーをお客さまや地域社会のみなさまにどうやってご理解いただくか。それによって選ばれ続けることが大事で、そのためには営業職員=MYリンクコーディネーターが、パーパス・フィロソフィーを体現する存在になって伝道師になって思いやありようを伝えていく。そういったことを通じてお客さまに選ばれ続けたいです。