午前の日経平均は続伸、2週間ぶり4万円乗せ 新年相場期待
[東京 27日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比506円50銭高の4万0074円56銭と続伸した。足元のドル高/円安基調に加え、新年相場に期待する形で、朝方から買い優勢で始まった。日経平均は前場を通してじり高の展開となり、約2週間ぶりに心理的節目の4万円を回復した。 日経平均は104円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、前場引け間際に518円高の4万0086円28銭まで上昇した。きょうは実質的な2025年相場入りとなるため、NISA(少額投資非課税制度)の買い付け可能額増加などを見越した買いなどもみられた。 主力株では、ファーストリテイリング、アドバンテスト、東京エレクトロン、リクルートホールディングスがしっかり。ヤマハ発動機、キヤノンは売られた。 そのほか、ディー・エヌ・エーが10%超高、ソシオネクスト、オークマが5%超高となっている。日産自動車は7%超安、三菱自動車工業は2.98%安となった。 T&Dアセットマネジメント浪岡宏チーフストラテジストは「主力株が買われ先物取引も膨らんでいることから、クリスマス休暇明けの海外投資家や機関投資家が少しずつ戻ってきていることがうかがわれる」と分析する。 東証株価指数(TOPIX)は1%高の2794.54ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9279億5900万円。東証33業種では、値上がりは空運、輸送用機器、電気・ガス、サービスなど31業種、値下がりは鉱業、ゴム製品の2業種だった。 そのほか個別では、ニデックが公開買い付け(TOB)すると発表した工作機械の牧野フライス製作所がストップ高買い気配となった。ニデックの株価は3%高だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1258銘柄(76%)、値下がりは337銘柄(20%)、変わらずは39銘柄(2%)だった。