【ルヴァン杯】J3から這い上がった苦労人・谷口海斗選手 新潟のストライカーが優勝に導くゴール狙う「得点は常に意識」
11月2日に行われるJリーグ・YBCルヴァンカップで初の国内主要タイトルをかけて名古屋グランパスとの決勝に臨むアルビレックス新潟。全4回シリーズで選手や監督の思いに迫る。今回は、今季リーグ戦でチーム最多得点の谷口海斗選手に意気込みを聞いた。 【画像】J3時代はアルバイトも…J1・J2・J3で日本人唯一2桁得点を記録したストライカーが挑む決勝の舞台
チーム最多得点!谷口選手「ゴールは常に意識」
「ここまで、一試合一試合戦ってきた中で、新潟としては初の決勝に進出できたと思うので、また練習から一つ一つの質にこだわってやっていければ」 初の大舞台を前にしても自身のサッカーへの姿勢を崩さない谷口海斗選手。このスタンスを貫き、今季チーム最多のリーグ戦10ゴールを奪っている。 タイトルがかかった試合については「僕自身もあまり経験がないので、タイトルというと、正直そこまでピンとはきていない。一試合一試合の勝ちにこだわっていく中で、最後に結果として優勝にたどりつければいいのかなと思う」と目の前の相手へ全力でぶつかる構えだ。 堅守からの素早いカウンターが武器の名古屋に対し、ボールを保持してパスから相手の守備を崩す攻撃的なスタイルの新潟。 2020年から2年間指揮をとったアルベル監督が土壌を築き、現在の松橋監督が磨きをかけてきた。 「自分たちのここまでやってきた戦術やスタイルを積み上げてきているからこそ、ここまで来られている。自分は攻撃の選手なので、ゴールは常に意識しているし、得点につながるためのプレーというのはこだわってやっている」
住み込みでアルバイトも…J3から這い上がったストライカー
2021年にJ3熊本からJ2の新潟に加入した谷口選手は、その年から13ゴールの活躍。J1昇格初年度の昨季はケガに苦しんだが、今季は10ゴールを挙げている。 プロキャリアをJ3からスタートさせた谷口選手。当初はホテルマンのアルバイトをしながらサッカーに励んでいたという。 「J3でやっていくうえで、生活できるほどの給料はもらえていなかったので、ホテルに住み込みで働きながらやっていた。何に対しても一生懸命やってきたというのが、いまの自分につながってきたと思う」 J3から這い上がったストライカーはJ3熊本で得点王に輝くと、新潟のJ2時代に13得点を挙げ、日本人で初めて3カテゴリー全てで2桁得点を挙げる選手となった。 「本当に新潟のサポーターはすごく熱量があって、温かみもあってサポートしてもらっていることをすごく肌で感じる。街で声かけていただくことも多々あるし、そういうところでも感じることは大きい」