資格取り消し保育士は97人 子どもに性暴力、20年間で
子どもへの性暴力やわいせつ行為で資格の登録を取り消された経験のある保育士が、2003年以降の約20年間で97人に上ることが1日、政府関係者への取材で分かった。こども家庭庁は97人の氏名や生年月日などを記録し、一元管理するデータベースの運用を1日から開始。保育所などが保育士を採用する際、データベースに記録があるかどうかを確認することを義務付ける。復職を厳格化し、子どもの安全確保につなげたい考えだ。 【図】日本版DBSのイメージ
子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を事業主に確認させる「日本版DBS」制度とは別のデータベース。これまでは保育士登録の取り消しを確認する制度はなかったが、22年に成立した改正児童福祉法に基づき、保育所や認定こども園、児童養護施設などに採用時の確認を義務付けた。データベースへのアクセス権限は保育所などの採用責任者に限定し、内容は非公表。 今回記録された97人は、保育士が国家資格となった03年以降の約20年間に、子どもへの性暴力やわいせつ行為などで保育士資格の登録を取り消された事例という。