「十分にいい試合でしたね」錦織圭が五輪直後の大会で逆転勝利!世界11位との次戦に向けて「チャンスがあると思う」<SMASH>
現在開催中の男子テニスツアー「ナショナルバンク・オープン」(8月6日~12日/カナダ・モントリオール/ハードコート/ATP1000)に参戦している錦織圭(世界ランク576位)が、現地6日に実施された1回戦でアレックス・ミケルセン(アメリカ/同55位)を3-6、7-5、6-4のフルセットの末に逆転で下し2回戦へ駒を進めた。 【動画】錦織圭がミケルセンを逆転で破ったナショナルバンクOP1回戦ハイライト 試合後、連日現地から熱戦の模様を生中継している『WOWOW』のインタビューに登場した錦織は、次のように戦いを振り返った。 「テニス的にはあまり出だしは良くなかったですけど、ファイナルセットはすごい良かったですね。2セット目、少しずつ良くなってきて、まだやっぱり練習量が足りていないのと自信がたぶん足りてないんで、ちょっとミスが早かったり、思うようにプレーができなかったんですけど、ファイナルセットは、今の状態ならば100点と言っていいくらい、ショットも入っていたし、最後の方は特にアグレッシブにプレーもできていたので。まだアップダウンはこれから出そうな気はしますが。十分にいい試合でしたね」 第1セットの第2ゲームから3ゲームを連取する好スタートを切ったものの、4-1のスコアが見えた第5ゲームでのブレークチャンスを生かせず。逆に続く第6ゲームでブレークバックを許した錦織。「そこから自分のテニスが落ち始めた」ことで、さらに第8ゲームでもサービスダウンを喫してセットを失う。 だが「やっぱり入らないのかな」と苦しさを感じながら戦った第2セットでは、第6ゲームで7度にわたるデュースの末にブレークバックに成功。すると「そこからですかね。ちょっとずつ雰囲気も変わり始めて、自分のプレーも、ちょっとずつボールが入るようになってきてくれたかなと思います」と流れを引き寄せた。 そして「100点と言っていいくらい」の内容でファイナルセットを押し切っての勝利。ウインブルドンと五輪のシングルスではともに初戦敗退を喫していただけに、その悪いイメージを今回の逆転劇で払拭できたかもしれない。 錦織の2回戦の相手は世界11位のステファノス・チチパス(ギリシャ)。両者の対戦成績は過去2度あり、2018年の東京では錦織が勝利しているものの、21年のマイアミではチチパスに軍配が上がっている。1勝1敗で迎える次なる戦いはどうなるのか。 前述の『WOWOW』のインタビューで次戦について問われた錦織は「さらに強い相手なので、どこまでできるか、という感じではありますけど。ファイナルセットの、今日みたいなプレーができれば、いいところまで行けるチャンスがあるかと思うので、あれが出せるように祈りながらプレーしたいと思います」と語っている。 構成●スマッシュ編集部