信州の森、夏鳥のはばたき コサメビタキ、子育てシーズンに 長野市戸隠
長野市戸隠の戸隠森林植物園でさまざまな野鳥のさえずりが響いている。園内の「みどりが池」では、夏鳥のコサメビタキが飛び回っていた。 【写真】「みどりが池」を飛び回るコサメビタキ。朽ち木にとまり、獲物の虫をねらっていた
池の朽ち木から飛び立つと、周囲に飛んでいる虫を羽ばたきながら華麗に捕食していた。縄張りを守るためか、近寄ってきた他の個体を追いやるような姿も見られた。観察していた人たちは、「ほら、あそこにいる」「かわいいね」と言いながら、双眼鏡をのぞいたりカメラに収めたりしていた。
日本野鳥の会長野支部長の藤田伸二さん(67)=長野市信州新町=によると、コサメビタキは東南アジアなどで越冬し、4月半ばごろから県内に飛来。5月初めから子育てが始まっている。
池上滴