【世界卓球】歴史が変わる予感がした3時間半超えの大熱戦! 韓国男子、中国を追い詰めるも及ばず
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月24日 ●男子準決勝 〈中国 3-2 韓国〉 王楚欽 -7、2、-11、-6 張禹珍◯ ◯樊振東 8、6、8 林鐘勲 馬龍 -7、4、-10、6、-4 李尚洙◯ ◯樊振東 6、7、10 張禹珍 ◯王楚欽 5、7、6 林鐘勲 韓国、10連覇中の中国を2-1と追い詰めるも……及ばず!!!
張禹珍が王楚欽を下し中国から貴重な先制点を奪う
韓国は1番・張禹珍がいきなり大爆発。やや硬さの見える王楚欽に対し、レシーブから思い切ってチキータで攻め、左腕の王楚欽のフォアへ、回り込んでカウンターのシュートドライブを連発。2ゲーム目こそ0-8と離されて落としたものの、3ゲーム目に9-10とゲームポイントを取られたところから、ためらうことなくフォアのパワードライブを連発して13-11。 1本取るごとに背中を「くの字」に折り、拳を固める張禹珍。「ジャン・ウー・ジン!!」の大声援がその背中に降りかかる。4ゲーム目になると王楚欽がミスを連発。最後は10-6で張禹珍がチキータを決め、思い切り両手を広げてガッツポーズ。中国から貴重な先制点を奪う! しかし、続く2番は樊振東が、ラブオールからフォアに飛ばされた厳しいボールに思い切り飛びついて返球し、反撃して得点。「ここで流れを断ち切る」という強い意志を示し、林鐘勲のフォアへ破壊力満点のバックパワードライブを連発し、ストレート勝ち。中国が1-1のタイに戻す。
馬龍のラケットを弾き飛ばした李尚洙
3番は李尚洙対馬龍。中国としては絶対王者の力でリードを奪いたいところだが、李尚洙は以前の「イケイケ」卓球からひと皮、ふた皮剥けたプレーを披露。台上のストップ対ストップ、前陣でのバック対バックのラリーなど、馬龍のストロングポイントで一歩も引かない。特にバック対バックでは、ショートスイングのバックドライブで何度も馬龍のラケットを弾き飛ばした。 馬龍もストップの構えからのバックフリックなど、持ち前のテクニックを随所に披露したが、フォアに飛ばされたボールのほとんどを打ち抜かれたのは、さすがにピークを過ぎたゆえか。最終ゲームまでもつれた熱戦、李尚洙が3-3からパワードライブを連発して7-3と一気に突き放し、11-4で勝利。場内は「テーハミングッ(大韓民国)!」の大歓声に包まれる。